藍沢先生…！

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緋山side

ラブレターなんて言って藍沢を冷やかしたりしたけれど、なんかいつもと藍沢の様子が違う気がした。

さっきの手紙なんだったんだろ……。


ま、あたしがそこまで気にすることじゃないか。



そう思って、何も言わなかった。





＊＊＊
藍沢side


デスクで仕事をしていると、仕事用のケータイが鳴った。

仕事用のが鳴るということは、コンサルや仕事関係のことしかない。

｢……はい。藍沢です。｣

｢…………。｣

｢…あの…｣


ﾌﾞﾁｯｯｯ

聞こえてるか……？
そう思い、もう一度確認したが返答はなく、電話を切られた。


(昨日と一緒か…)

仕事にまで嫌がらせが及ぶと他の奴らに迷惑がかかる。


｢白石、脳外科行ってくる｣

白石｢あぁ、分かったわ。何かあったら連絡する。｣

｢……あぁ｣


そう白石に救命を離れることを伝えると、脳外科へと向かう。





脳外科へ行くと、新海がいた。


新海｢あれ、藍沢？なんで来たんだ？今日は救命の日だろ？｣


｢あぁ、ちょっとな。｣


と応え、デスクに座る。





新海｢…どうしたんだ？藍沢、今日なんかおかしいぞ？｣


｢……そうか……？｣



新海｢…そんな気がしただけだけどな。今朝も言ったけど無理だけはするなよ｣


そう言って立ち去っていった。


新海は、普段甘い笑顔でナースたちと話すし、いつも笑ってる。でも、その時以外は意外にも鋭い。、

以前、俺が倒れたことがある時も前日位から新海には休め休めと言われていた。


今回もそうだ。


……でも、今回はバレたら新海にも嫌がらせが及ぶかもしれない。


もし、俺がなにかしているのなら、害を受けるのは俺だけでいい。


(絶対に隠し通さなきゃな…。)



と思っていると、PHSが鳴った。

今度もか？そう思ったが、表示されたのは救命の番号。
｢……はい。藍沢です。｣

？｢…あ、藍沢先生？白石だけど。｣

｢……あぁ、どうした？｣

白石｢白車で患者が運ばれてくるんだけど頭打ってるかもしれないの。来てもらえる？｣

｢…分かった。すぐ行く。｣ と言って通話を切り、救命へと走る。


＊＊＊

救命に着くと、ちょうど患者が運び込まれたところだった。


白石｢藍沢先生、ごめんね。脳外科の方は大丈夫なの？｣

｢あぁ。心配しなくていい。｣
と答えながら頭部を見る。

白石｢そっか。｣

｢…硬膜外血腫だ。すぐオペしないと間に合わなくなる。オペ室空いてるか？｣

冴島｢第2オペ室空いてます！｣

白石｢…運びましょう。｣

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