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「…しめ?」


声をかけられて、びくっと肩が跳ねる。
振り向くと、如恵留が不思議そうな顔をして立っていた。しー、って如恵留に合図して、ふたりのほうを見るのを促す。そっちを向いた如恵留は、俺と同じように目を見開いた。


「ね、海人ってば、」

「ほんとまって、おねがい」

「だめ、…もっとふれたくなる、」

「なればいいじゃん」

「今はだめだって、ほんと、仕事集中できなくなるから、」


息を潜めて、ふたりの会話に耳を傾ける。
だめ、って言うわりには、まつくも腕を解こうとはしないし、海人を押しのけようとする素振りもみせない。

海人が少しだけ顔を上げて、かいと、って呼んだ。

まつくもすぐに海人の方を向いて、こつ、額同士がぶつかる。そのまま、…くちびるが重なった。


「ん、…んっ、」



「…これ見ていいの?」


隣で如恵留が呟いた。
うん、俺もまさかこんなところでメンバー同士のキスを見るとは思わなかったよ。


「ぁ、…っはぁ、かいと、」

「あーだめ…もうほんと、抱きてー…」

「っおいばか、」

「なぁに、ほんとのことだよ」

「わかったって、!…おれだって、だいてもらいたいっておもってるから、」

「…好き」

「、おれもすき。…あと4日、ね」

「うん…がんばろーね」

「ん。…戻るよ」

「はぁい」


如恵留と目配せして、静かにその場を立ち去る。
後ろから聞こえてきたふたりの会話は、俺らの前でするような荒々しい口調で。きっとどっちも、取り繕わない、ありのままのふたりなんだろうな。


「…俺、全然ふたりのこと分かってなかったかもしんない」

「俺も。上手くやってるんだね」

「ね、…ちゃんと好きなんだなぁ、お互いのこと」

「いい関係だね」

「ほんとほんと」


あと4日。

海人とまつくの、休みが被る日。
ふたりはきっと、その日までまたメンバーの距離感で、でもその日を支えに活動するんだ。

楽屋に戻って、海人は閑也のところに、時間差で戻ってきたまつくは元太のところに。
まだほんの少しだけ赤いまつくの頬を見て、如恵留とこっそり笑い合った。

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友達ではいられなかった俺ら 緑×赤→←ほんとのふたり 緑×橙



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yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます!Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇‍♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇‍♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年11月19日 20時

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