2度目の初恋 緑×青 ページ5
社会人うみ×大学生げんた
ちらっとストーカーの表現あります。ご注意ください。
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side.Matsuda
「…お兄さん、服に埃ついてます」
「え？…あ、りがとうございます…？」
帰宅ラッシュの混雑した電車の中、知らない人にぐい、と襟首を引き寄せられて、思わず疑問の謝罪を返した。
埃ついてたくらいでそんなことしなくても、そう思ったのに、目の前の知らないお兄さんは素早くスマホを操作してその画面を俺に向けた。
“たぶん後ろの人に盗撮されてます
急に引っ張ってすみません”
「っ、」
咄嗟に振り返った後ろ、すぐにお兄さんに体の向きを戻される。
「そっち見ないで。とりあえず顔だけでも隠さないと、…どうしました、？」
たった一瞬、ちらっと見ただけでも分かる、明るい色の髪。ここ最近悩まされているストーカーと同一人物だと認識してしまって、体ががたがたと震え出した。
思わず、目の前のお兄さんの服をぎゅっと握りしめる。
それに気づいたお兄さんが、そっと俺の肩を包み込んでくれた。
「…時間あるなら次の駅で降りましょうか。俺も一緒に行きます。」
「……おねが、します…っ」
優しく、それでいて力強く手を引かれて、混み合った電車からすり抜けるように降りる。
俺をベンチに促したお兄さんは隣に座って、ふわ、と俺の瞳を覗き込んだ。
「…ね、元太くんだよね？」
「え、…え？」
「海人だよ、中村海人。…覚えてる？」
「…かいと、くん…？」
「そ。偶然だねぇ、」
俺のお兄ちゃんの、親友。
昔しょっちゅう家に来て俺とも遊んでくれた、俺の2個上の…俺の、初恋の人。
お兄ちゃんが家を出てからは全く会わなくなったけど、正直今でも海人くんよりも好きな人はできない。
「…さっきの、知ってる人だった？」
「………ずっと、ストーカー…されてる」
「わ、そういうことか。…怖いね、」
「ありがとう、…撮られるの、は、初めてだったから…まさか、電車まで一緒とは思わなかった」
へら、無理やり笑顔を貼り付けて、なんでもないみたいに笑って誤魔化す。…俺のよくない癖。わかってるけど、誰も気づかないからこれでいい。
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yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (
レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます！Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2023年11月19日 20時
