涙にキスを 緑×赤 ページ3
リクエストまとめさせていただきました。
「ありのままを見せられる人」「強さの所以」のふたり。
嘔吐表現あります。
＿＿＿＿＿
side.Miyachika
ふわ、と頭を撫でられる感覚で目を覚ます。
途端、もう感じ慣れてしまった不快感に思わず眉を顰めた。
「おはよ、海斗。…お熱上がっちゃってるねぇ、」
「……ひさし、ぶりだ」
「ごめんね、きつい時そばにいれなくて」
「んん…おつ、かれさま、」
「海斗もお疲れさま」
俺と海人が入れ違いでロケに出て全く会えなかったこの1週間、普段ならなんてことないかもしれないけど、大先輩と数日間泊まりがけだった疲労は精神的にも身体的にも相当なもので。
案の定体調に直結して、海人がいないからそれはどんどん悪化するばかりだった。
会話を紡ぐ間もふわふわと頭を撫でる手は止めず、俺を甘やかすように時々頬をくすぐる海人の指。
随分と久しぶりに感じるそのふれかたに無性に安心して、思わず頭を擦り寄せた。
「はは、かぁわい。…お薬飲む？」
「ん…のみたい」
「ん、なんか食べれそうなの作るね」
するり、あっさりその手が離れたかと思えば視界から海人がいなくなって、また少し待てばリビングに繋がる扉の向こうから心地よい生活音が鳴る。
…野菜たくさんあったしスープかな。
普段は俺が料理するけど、こういう時はさらっと食べやすいものを作ってくれる。看病食だけバリエーション増えていきそう、って言ってたけど、それはそれで俺専用って感じがして嬉しい。
「おまたせ」
「んー…ありがと、」
「はいよ。体起こすね？」
「うん。…ふふ、」
「え、なに？」
「んーん、…えへ、スープかな、って思ってた」
「んは、大正解じゃん」
ゆるり、後ろから俺を支えて起き上がらせる。器用にスプーンを俺の口まで運ぶから、優しい匂いのするそれを口に含んだ。
「ん、…おいし」
「まじ？嬉しい」
お腹いっぱいなったら教えて、って柔らかく笑う海人は、また俺の口元にそれを運ぶ。ゆっくりと時間をかけて何口か飲み込んで海人を見れば、ふわりと嬉しそうに微笑まれて。じわ、と幸せが広がった気がした。
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yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (
レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます！Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2023年11月19日 20時
