. ページ17
.
「さみしかったね。…俺もだよ」
「っ、」
「ふふ、まじで俺海斗がいなきゃだめだなって思ったもん」
「っおれも、…よる、めちゃくちゃながくて、っ」
「ほんとにね。…もー、泣かなくていいでしょ笑」
「ちが、、おれだけ、だとおもってた、から、」
「なわけないじゃん」
どんだけ海斗のこと好きだと思ってんの、なんて。
髪を撫でるように後頭部を包み込まれて、そっとくちびるにキスが落ちた。
意図せずぼろぼろと流れ落ちる俺の涙を拭うように頬を包み込んだ海人に手を引かれて、そのまま2人でベッドに腰掛ける。
「帰ったらいっぱいいちゃいちゃしよう。…今はゆっくり寝ようね。」
「うん、」
「明日の朝早く起きれたらさ、ちょっとだけ外散歩する?」
「、する」
夜だけじゃない。
視界の中に海人はいるのに、会社の中で取り繕っている俺たちには距離は縮められなくて。それも寂しくて、きっとそれを分かっている恋人に好きがこみあげる。
ぎゅう、と大切そうに抱きしめてくれた海人の腰に自分も手を回して、大好きな、もうすっかり馴染んだ香りに包まれて瞼を閉じた。
「おやすみ」
「ん、…おやすみ、」
「だぁいすきだよ、海斗」
「……、おれ、も」
.
138人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます!Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翡翠 | 作成日時:2023年11月19日 20時