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冬、白く染まる街で 緑×青 ページ12

「春、桜舞う」「梅雨、ひとつ傘の下」「夏、奇跡は暑き夜に」「秋、橙の世界で君を知る」のふたり。



_____



side.Matsuda

“25日の夜予定入れないで”

12月上旬、恋人からもらったこのメッセージに舞い上がらない人はいないと思う。

あの人忙しくないのかな、受験生だよね?
なんて、そんなこと考えないと嬉しさで満ちてしまいそうな頭にひとり、喝を入れた。


のが半月前。

待ち合わせ場所で見つけたうみ先輩に、俺は思わず息を呑んだ。


「げんた」


俺を見つけて近寄ってくる先輩を、…正直直視できない。


「…髪、」

「ん、これ?流石に面接で茶髪はやばいから戻した。」


似合ってる?って俺の顔を覗き込んで、黒髪のうみ先輩はにやって笑う。
…分かってるだろこれ。本気で目見れないんだけど。


「んは、顔真っ赤。…あ、面接の話ついでに報告ね。俺受験終わったよ。」

「え、おめでとうございます。秋だったんですね、」

「ありがと。そーよ、指定校だからね。こっからバイト入れまくるわ。」


緩やかに会話を繋ぎながら、うみ先輩はさり気なく俺の手を絡め取って歩き出す。…とりあえず赤くなってるであろう顔は寒さのせいってことにしとけないかな。


うみ先輩が見つけてくれたお洒落なお店で、向かい合って晩ごはんを食べる。会話はずっと変わらずゆるっとしてて、なのに時間が経つのは早い。

食べ終わったあとさらっと俺の分まで払ってくれたうみ先輩に、申し訳無さと同時に好きが募っていく。

お店から出れば、はらはらと白が舞っていた。


「お、雪」

「ホワイトクリスマスだ」

「逸れないでね」

「はぁい」


また俺の手を取って、そのまま大通りに沿って歩いていくうみ先輩。どこに向かってるのか、俺には検討もつかない。


「…どこ行くの?」

「なぁいしょ」

「えぇ〜…」

「がっかりはさせないよ」


だんだん人が少なくなってきて不思議に思っていれば、少しだけ開けた場所にテーブルとベンチが並べられていた。


「元太、あっち見てみ」

「へ、…わぁ、!」


きらきらと輝く街の灯り。
いつもよりもいっそうカラフルに、明るくなった光が雪に反射する。賑わう大通りが、ちょっと高い場所から一望できる。


「きれい、」

「ふふ、よかった」


こっちおいで、って手を引かれて、ベンチに並んで座って、しばらく無言でその景色を眺めていた。


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yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます!Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇‍♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇‍♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年11月19日 20時

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