君の口づけで安らかな眠りを 緑×橙 ページ1
「手、声、胸の高鳴り」「こころあたたまる」「どんなときでも、きみと」のふたり。
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side.Kawashiwa
松倉の、荒い呼吸が部屋に響く。
涙を流して頭痛に耐えるその姿に心が痛んで、思わず声をかけた。
「…松倉、寝れない？」
「ぁ、…っごめん、はぁっ、…うる、さいよね、」
「ううん、それは大丈夫だよ」
「はっ、…ぅ、、ぃたくて、…ね、れない、」
頭を抱えるようにしてベッドに丸まっている松倉は、申し訳無さそうにうっすらと目を開けた。
ツアー中のホテル、たまたま松倉と同じ部屋になったはいいけれど、とにかく低気圧がひどくて。
でも薬も飲んでいるから、これ以上できることは無いんじゃないか、って思えてくる。
海人だけが松倉の不調を見抜いたあの日から、松倉は素直にしんどいことを教えてくれるようになった。
これをされると辛い、今日は体調がよくない、海人と手分けしつつ伝えてくれて、俺らも松倉のことを理解できるようになってきた。
頭痛い、と楽屋でこぼすことも増えたし、本当にひどいときには俺らの目を気にせずに海人にくっつくことも、最近見慣れてきたところだ。
それでも俺らは頭痛を和らげてあげられるような力は持ち合わせていないし、海人以外に頭を撫でられるとなんでか痛むんだ、というのを聞いてからは迂闊にふれられなくなってしまった。
「…、ぇる、」
「、ん？どうした、」
「ごめ、なんだけど、…か、いと、」
「うん、呼ぶね」
「ぁりがと、」
俺も呼ぼうか迷っていたから、むしろ自分から言ってくれてありがたい。人に気を遣いがちな松倉がこうして海人を夜中に呼び出せるのは、俺らが知らない海人の行動のおかげなんだろうな。
「…ごめんね」
「いや、呼んでもらえなくても行こうと思ってた。この天気じゃそりゃしんどいよ」
静かにドアをノックした海人を招き入れる。
片手にビニール袋をぶら下げた海人は、ベッドで小さくなっている松倉を見てぐっと顔を歪ませた。
「あちゃあ…ごめんのえるくん、今日俺ここで寝てもい？」
「あ、いいよ、俺海人の部屋行こうか」
「や、松倉のベッド使うからここでいいよ。気になるなら変わってもらってもいいけど、」
「…めんどくさいね」
「だよね」
この時間から荷物を移動させるのが正直面倒くさくて、静かにしてるね、とベッドに腰かけた。
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yukarin - 翡翠様、承認いただきありがとうございます。これからよろしくお願いいたします。 (4月6日 12時) (
レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - yukarinさん» メッセージありがとうございます！Xのフォロリク承認させていただきましたのでご確認ください🙇♂️ (4月6日 11時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
yukarin - 翡翠様、初めまして。リアルでは如恵留さん推しのyukarinと申します。お話のカップリングはうみげん一択でしたが、翡翠様のお話を拝読し、うみちゃかの良さを噛み締めております。Xに投稿されたお話も拝読させていただければ光栄です。よろしくお願いいたします。 (4月5日 17時) (レス) id: 4330d63972 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 苺さん» ありがとうございます。いただいたリクエストは順番に書いておりますので、しばらくお待ちください🙇♂️ (3月30日 16時) (レス) id: a2463a8237 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - はい大丈夫です。 (3月30日 16時) (レス) id: 6da2fe3136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠 | 作成日時：2023年11月19日 20時
