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「…、?」


何時間経ったんだろう、

目を開けると、父親が俺の顔を覗き込んでいた。


「ひっ、」


思わず後ずさったけれど、そんなものは効かないような人だ。

ベッドから引っ張り上げられて部屋に連れ込まれて、壁に押さえつけられる。熱を持った体が揺れて、足が震えて立っていられない。


強い力で押さえつけられて、いつものように、服を脱がされそれを突っ込まれた。


いつもの行為と、違ったことがあった。


正面から挿入れられたこと。

そして、なぜかいつもより、優しい行為だったこと。


痛くはあったし、実の父親に無理矢理されて嫌悪感を感じない人はいないだろう。
ただでさえ意識を繋ぐのに精一杯なほど限界の体を揺さぶられているのだ。嫌なことは変わりない。


ただ、…違和感が、すごい。




父親が果てる瞬間、声が聞こえた。

「…誕生日、おめでとう」


 

そして、…初めて俺は、行為中に唇を奪われた。



.

 


それだけは取っておきたかった、ファーストキスだった。




.



 

…その日は、俺ではなくて、母さんの誕生日だった。

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作者名:翡翠 | 作成日時:2023年5月16日 18時

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