リアルアカウント【男主】4

大炎上祭-18- ページ7

西条「そうしてお前が作られたって感じか？」

A「……」


黒島は俯いていて表情が分からない。今何を思っているのかも気味が悪い程に感じられない。人形が突っ立ってるみたいだ。本当に黒島か？


つぼみ「…え？どういう事？」


理解が遅れるのも無理はない。俺もこんなの嘘だと思った。だから半信半疑でぶつけた。でも黒島のこの反応、本当に思えてくるじゃん？


西条「こいつは色んな自分を演じてたって事だ。今の"メガネ"をかけてるそいつだって演技で、学校の時も、白の時も、全て" 演技 "だった……感情を知るために」

つぼみ「え？…え？そんなの何かの冗談だよね？演じてなきゃ感情が分からないなんて…！？
だってA君はいつも優しくて冷静でカッコよくて」

西条「優しいか…ならこれを見てみろよ、燃料投下」


〔黒島 A

フォロワー2人

山川 つぼみ


クロ〕


つぼみ「クロ？」


多分、俺が思うに…


西条「このクロというアカウントは、黒島の裏垢だ」

つぼみ「う、裏垢？」

西条「日々の鬱憤をつぶやいていくだけのアカウント」

つぼみ「……A君をフォローしたのは…リア生ゲームを終えてからだから…」

西条「そう。こいつはフォロワー診断の時、これでクリアしたって事だ」


俺の発言に周りはざわつく。そりゃそうだ、こんな反則技。


女「え？そんなのって良いの？」

男「反則なんじゃ…！」

男「どうなんだよ！マーブル！」


太鼓を叩いていたマーブルに注目は集まる。マーブルは手を顎に持っていき、いかにも考えていますとポーズをとっていた。


マ「う〜〜ん、確かにこれは立派な反則」


この言葉を聞いても、まだ黒島は俯いたままだ。


マ「でも、ダメだと言った覚えはないんですよね〜〜！！」

西条「…はっ！？」

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