大炎上祭-40- ページ30
真っくらの中、ちょっとだけ聞こえてくる音。それは全部、さけんでいる人の声だった
ぼくはさけび声が聞こえるたびに、そばにいるおねえちゃんにしがみつく
ユウ「ねぇ、いつまで目をつむってればいいの？」
カナ「まだダメッ」
おねえちゃんの声に少しだけ安心して、ぼくはたえる
でもだんだんと おねえちゃんの ふるえが大きくなっていく
おねえちゃんが こわがっているのは、ぼくでもわかった
でもぼくはまだ子どもで、おねえちゃんを守れない
だから来てもらった おにいちゃんもなんだかようすが変で…っ
ぼくは泣き出しそうなのを グッとがまんして、ふるえる おねえちゃんをギュッとする
だいじょうぶだよ、ぼくがいるよ
そう思っていると おねえちゃんがすごく ふるえはじめた
どうしたのかわからず、ぼくもこわくなってくる
そしておねえちゃんの、ぼくの目をふさいでいる手の力が、よわくなってることに気付いた
こわいけど、ぼくは勇気を出して、おねえちゃんの手からぬけ出す…と……
ユウ「あ…」
まわりにいた……ひとたちが…血を、ながして……あ……あぁ…
そこに……ひとりだけ立っている人がいた…
みんなたおれているのに…ひとりだけ笑って立っている人……
おにいちゃんだ
も、もしかしてこれをやったのは おにいちゃんなのかな…？
だったら…つれて来ちゃった ぼくのせいだ…
するとそのおにいちゃんは ぼくたちの方を見た
そしてだんだんと、近づいて来る
おねえちゃんの方を見るとおにいちゃんがこわくて、うごけなくなっていた
ぼくがつれて来ちゃったから、みんな死んじゃったんだ……
ならおねえちゃんだけは、ぼくが守らなくちゃ！！
おにいちゃんとぼくらは すごく近くなっていた
ぼくは勇気をふりしぼり、両手を広げる
ユウ「お、おねえちゃんは、ぼくが守る！」
こわくておにちゃんを見れなくて、目をつむっちゃったけど、声もちょっとだけ ふるえちゃったけど、ぼくはちゃんとおにいちゃんに言えた
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ユトナ(プロフ) - sikuraさん» 短い文なのに気持ちが伝わってきてめちゃ嬉しいです。読んでくださりありがとうございます！ (2020年3月19日 21時) (
レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
sikura(プロフ) - え、、好き (2020年3月14日 20時) (レス) id: 8625e8b290 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 山さんさん» ありがとうございます！めっちゃ嬉しいです！ (2020年1月23日 6時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やばい、男主の性格好きかも← (2020年1月17日 3時) (レス) id: 926db107d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - さきさん» 更新楽しみにしていて下さり、ありがとうございます！少々お待ちして頂く形となりますが必ず更新しますので、楽しみにしていて下さい。夜分遅くに失礼しました。 (2020年1月6日 1時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2019年7月18日 12時
