102.落とし穴 ページ5
このお話はアニメにないので、なるべくわかりやすく書きたいと思いますが、伝わらない部分もあると思いますので、ご了承下さい。
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トーマが指差す方向には誰もいない。
だがトーマの慌てようから嘘をついているわけでもなさそうだ。
(え…消えた？)
思いも寄らぬ出来事に、エマは愕然とする。
「どういう事！？襲われたの！？それともはぐれて」
「ちがう、ちがう、そうじゃない！！」
エマの問いかけに被せるように、トーマは頭を振り、強く否定する。
「いきなりいなくなったんだ！！」
「！？」
トーマの言葉に、エマとレイは驚きを隠せないでいた。
「隣を歩いてて…さっきまで…
なのに振り返ったらいなくて」
トーマは顔に大量の汗を流しながらも、懸命に状況を説明した。
「おいラニ、ふざけてんのか？出て来いよ！！」
「ラニ！聞こえたら返事しろ！」
トーマとレイは大声を出し、ラニオンを探す。
エマは周りを警戒し、トーマと一緒にいたクリスティを守るように側に寄せた。
返事を聞く為に
(返事がない。ラニ…なんで…いきなりどうして)
「レイ！私ちょっと辺り探して…」
「待て！」
いても立ってもいられなくなったエマだったが、レイに強い口調で止められる。
「おかしい……おかしいぞエマ……
返事がない。ラニだけじゃない……おかしい。
レイの言葉に、年少者のクリスティ以外は異様な状況に気がつく。
これだけ叫んでいるのにも
クリスティを抱え、エマ達は慌てて走り出す。
だが、どこを探しても誰の気配もなかった。
「嘘でしょ…？」
(Aは…？ドンは…？ギルダは…?みんなは…？)
(消えた？)
全員の顔色が悪くなっていく。
この場には、レイとエマ、トーマとクリスティ。この4人だけしかいなかった。
「俺達以外どこ行った？」
レイの言葉だけが、虚しく森に響いた。
(いや…"消えるはずない。どこかにいる。
落ち着け、考えろ…一体どこに……)
エマが周りをもう一度探そうと、体の重心を前に傾けた時だった。
「「えっ」」
足元の根っこが急に崩れ始め、大きな穴に変わった。
咄嗟に弟達を庇うレイとエマだったが、抵抗する間もなく、重力に任せて落ちていった。
「「！！？」」
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ユトナ(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» ありがとうございます！夢主君の顔にはすごく力を入れているので、そう言って頂けてとても嬉しいです！ (2022年3月15日 0時) (
レス) id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 面白いです！そして夢主お顔がよろしい！ (2022年3月15日 0時) (レス) @page17 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます！ (2021年4月16日 20時) (レス) id: c75326f28d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 楽しみです! (2021年4月16日 20時) (レス) id: 8ef62998d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - りんごりんごさん» 面白いと言って頂けてとっても嬉しいです！応援ありがとうございます！！ (2021年4月11日 7時) (レス) id: c75326f28d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2021年2月24日 0時
