8.面倒くさい ページ8
ハッとして頭を急速に回転させる。
これ…疑われてる。
そりゃそうだ。昨日の出来事でママは誰が門に行ったかを探っている。変な行動を取った者から1番に疑われる。
調子が悪いと頭が働かないのは知られている。でも下手な事を伝えるわけにはいかない。
僕は上手く回らない頭を無理矢理動かし、理由を考えた。
"昨日は遅くまでママが帰ってこなかったこと。
そして…ただ単に面倒くさかったこと"。
それを伝えた。
一度入った布団から出るのが面倒くさかった。
人は気分でいつもと違う行動を起こすことがある。
"面倒くさい。"
これ程、異論も反論も唱えられない理由はないだろう。
面倒くさがりな僕の性格をよく知っているママからしても、あまり違和感を感じないだろう。
「そう…でも今度からはちゃんと来るのよ？」
首を縦に振り、了解する。
「ふぅ」と溜息が出たため、緊張していたことがわかる。顔に出さないようにしていたから緊張が一気に解けた。絶対今脈を測れていたらやばかった。
まだママの疑いの目は晴れていないけど、回らない頭でよく返せたと自分を褒める。
ここで僕に疑いの目が向くのは良い。エマとノーマンが動きやすくなるし撹乱出来る。
まぁ、ただの時間稼ぎにしかならないだろうけど。
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自由時間。レイと同じく木にもたれながら、ボーとする。朝から頭を使いすぎた。回らない頭で良く頑張ったよ。
「なぁ、A」
レイに呼ばれ顔を向ける。
「あの2人、なんか変じゃね」
遠くの方で一緒にいるエマとノーマンを見ながら、レイは質問してきた。
ここで切り出してくるか。
調子が悪いし、朝から頭を使ったからか、思ったことが口に出そうだ。
レイもそれをわかって聞いてるんだろう。
あの2人は確か格子窓のネジが潰されていたとか、ここでの生活とか、テストをやる理由とかを話してるんだっけ。
僕に聞かれない範囲で…
いつもの僕なら、こんなに調子が悪い日にそんなことは思わない。ここで肯定したら逆に変に思われる。
"わからない"と表情に出しレイを見る。
「…まぁ、確かに今のAに聞いてもわからないか」
レイは視線を僕から本に移し、読書を再開した。
僕も視線をレイから空に向け、もう頭を使わない事を願い重い瞼を閉じた。
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです！さん» ！！！！わぁー！確かにそうですね！！画像差し替えときます！教えて下さりありがとうございます！！ (11月4日 8時) (
レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです！ - 男主くんが１１歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います！ (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます！でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい！番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ！更新頑張ってください！ (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます！必ず戻ります！ (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2021年1月5日 16時
