43.急な展開 ページ44
コンコン
ノックの後、返事が聞こえたため部屋に入る。
ノーマンはベッドに座っており、先程レイと内通者のことを話していたとは思えない笑顔で、僕を出迎えた。
「待ってたよ、A。隣に座って」
その言葉に頷き横に座る。
暫しの沈黙がこの場を支配したが…それを破ったのはノーマンだった。
「僕、Aに疑問に思ってることがあるんだ」
僕に疑問…？
「どうしてAは、レイに聞かれた…
エ
………え？
まるで時が止まったかのように思考が止まる。
「レイから聞いたんだ。あの日僕らを尾ける前の話」
つ、尾ける前？
やばい、読み聞かせしてたから2人がどんな会話をしたか分からない…
「僕らを尾ける前日、レイはAにこう聞いたそうだね。
『やっぱりあの2人変じゃね？』って。
この質問の前に同じ質問をしたけど、その時のAはまだ本調子じゃなかったから、変じゃないと答えたらしいのは納得できる」
待て待て待て、急な展開に頭が追いつかない！
「でも、2回目の質問の時にAは…
僕とエマの会話を、聞いているはずなんだ」
頭をフル回転させ、思い出す…
ママが、エマとノーマンに発信機の存在を教えたあの日、確かに2人の近くで会話を聞いている。
側にレイはいなかったし、2人が僕のことを気にしているとは思わなかったから失念していた。
僕はミスをした…
いや、レイがこの話をノーマンにするなんて思わなかったし、ノーマンが僕のことを疑うなんて思わなかった。
けど、考えればすぐわかることだった。ノーマンはレイでさえ内通者と疑っていた。なら僕も疑うに決まってる。
「あの距離で聞こえなかったなんてありえないよね？それにAは耳が良いし、必ず聞こえていたはずなんだ」
確かに、そんな真後ろで話してて良いのかと思った記憶がある。
「まぁ、他の何かに気を取られ、意識をこちらに向けていなかったんだとしたら、レイにそう答えるのは分かるけど…
それなら何に意識を向けていたのか、聞いてもいいかな？」
「……」
ここで何を言っても絶対に嘘だとバレるだろう。
だってバッチリ聞こえてましたからね！
"何に"意識を向けていたとか、ノーマンの納得のいく理由なんて直ぐには思いつきませんよ！
「…他にも疑問に思ったことがあるんだ」
僕が答えるつもりがないことを察し、話を変えるノーマン。
ま、まだあるの？
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです！さん» ！！！！わぁー！確かにそうですね！！画像差し替えときます！教えて下さりありがとうございます！！ (11月4日 8時) (
レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです！ - 男主くんが１１歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います！ (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます！でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい！番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ！更新頑張ってください！ (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます！必ず戻ります！ (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2021年1月5日 16時
