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28.シスターとの鬼ごっこ ページ29

「うまく逃げたと思ったのにな〜」

トーマがノーマン()に捕まったため、僕らの元に帰ってきて嘆いている。

「自分の痕跡消すだけじゃダメだ。相手の痕跡も見ねぇと」

そう言いながらレイはトーマの頭に手を置いた。

「あえて少しずつヒントを教えてんだぞ奴ァ。
それにノーマンはお前らの癖も読んでる。例えばトーマ、お前は大抵」

そう言い切る前にレイは立ち上がった。

「オイ、A!あいつどこ行った!?」

「?」

「誰が?」

弟たちが不思議がっているのを横目に、僕は"敢えて"見過ごしていた彼女の場所を、(あたか)も今探し出したかのように伝える。

「……森にいる」


「楽しそうね鬼ごっこ、私も混ぜて♡」


そうエマ達の前で話すシスターの声を聞きながら。


___________________
__________

「は?どういうこと?」

僕らは森に呼ばれていた。他の子供達と一緒に。

「みんなと仲良くなりたいの、鬼ごっこしましょう」

レイの質問にニコリと答えるシスター。
う、目が合った。すぐに顔を逸らす。
あの日からシスターの視線が刺さる刺さる。僕の体を蜂の巣にでもするつもりか。

「…………邪魔しに来たか?もしくは調べに…」

レイの呟きに、ノーマンも小声で答える。

「問題ない、何も出ないよ。僕らは皆レベルの高い鬼ごっこで遊んでいるだけ、邪魔されることもない」

「"チャンス"だよね!敵を知るチャンス!」

「!」

「ああ、そうだな」

エマの言葉にレイはそう返し、3人は意気込むように前を向いた。

これは"探り合い"。

「勝負の時間は20分。私が『鬼』よ。みんな逃げ切ってね♡」

シスターとの鬼ごっこが始まった。

29.シスターの本気→←27.焦りは禁物



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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです!さん» !!!!わぁー!確かにそうですね!!画像差し替えときます!教えて下さりありがとうございます!! (11月4日 8時) (レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです! - 男主くんが11歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います! (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます!でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい!番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね! (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ!更新頑張ってください! (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます!必ず戻ります! (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2021年1月5日 16時

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