15.お手伝い ページ15
「カメラ、盗聴器のチェック、柵の先の確認、ロープの入手。今のところ概ね順調だろ」
図書室で作戦会議中だ。
「レイ、ノーマン、エマ、A!」
「ママの声だ!」
ママに呼ばれ、部屋の前に立つ。
そこにはギルダとドンもいて、年長者が揃った。
「何?ママ」
「お手伝い、頼めるかしら?」
ドンの質問にママはそう答えた。
僕らの動揺を誘うかのように、発信機を手に持ったまま……
「まずいよ、疑いわれてるってことだよね!?何かバレて…?」
「落ち着け、
「敵の立場?」
レイの言葉に疑問を持つエマ。
「どの子供にも反応はない。ならまず、
「油断は禁物だし、これまで以上に用心はすべきだけど、大丈夫。何も掴まれていない」
「ボロを出すな、出せばママの思う壺だ」
堂々と落ち着いている2人にそう言われた時、エマは2人のことを感心した目で見ていた。
2人に追いつこうと驚異的な成長能力がエマを強くする。
ノーマンとレイも、いつも冷静で頼りになってすごいけど、エマも十分すごいよな。
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「…にしてもウゼェな、これで3日目」
そう、ママのお手伝いから3日が経っていた。
その間、食料庫の整理、予備リネンの点検、空き部屋の片付けという"どうでもいい仕事"ばかり。昼間の自由時間すらナシ。
3人は困惑しているからか、顔色が悪い。
僕も調子が少し悪いから、いい加減木陰で眠りたい。
「あーー!遊びてぇ〜!!」
とうとう
「ねぇ!なんで俺らだけで!!?
何の罰ゲーム!?何か悪いことした?俺達!」
そう騒ぐドンをギルダは連れ出す。
「ドン、ちょっとこっち手貸して」
「えー」
「ほら早く!」
手を引かれ階段を降りいていくのを見送り、周りに誰もいないことを確認したノーマンが口を開いた。
「やはり
アレとは「発信機」のことだ。
「でもどうやって…あれから体中探したけど、埋められた
「服や靴にもね。レイ」
そう言って、ノーマンはレイに話を振る。
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです!さん» !!!!わぁー!確かにそうですね!!画像差し替えときます!教えて下さりありがとうございます!! (11月4日 8時) (レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです! - 男主くんが11歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います! (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます!でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい!番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね! (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ!更新頑張ってください! (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます!必ず戻ります! (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユトナ | 作成日時:2021年1月5日 16時