13.やっぱり主人公 ページ13
「やだ」
真っ直ぐとした否定の言葉に、レイはタライが落ちたような衝撃を受ける。
「無理でも私は全員で逃げたい。何とかしよう！」
「ハァ！！！？」
「全滅はやだよ。でも、置いてくって選択肢はない。コニーで終わりにしたいの。もう誰も
ないなら作ろうよ、外に、人間の生きる場所。
変えようよ世界。
レイのおかげで今わかった。これはそういう脱獄なんだ」
「なっ…"そういう…脱獄"…？」
「私は折れない。決めたから」
僕はエマのその姿に見惚れていた。
この場にいるからわかる、この空気感。
無謀な提案なのに、決意を固めた声と、迷いのない眼差しに、目を奪われた。
やっぱりエマはカッコいいな。
「だからレイが折れて！ごちゃごちゃ言わずに力貸して！！」
レイの両腕を掴み無茶を話すエマに、レイの背後に雷が落ちるのが見えた。
その後ろで声を抑えながらノーマンは笑っている。
「A！お前はどう思う！」
いきなりこっちに来たので、一瞬反応が遅れる。
「…確かにレイの言う通り全員は無理だと思う」
「だよな！」
「A…」
僕の言葉に嬉しそうにするレイと、悲しげな表情を浮かべるエマ。
でも…
「でも…僕はエマに乗るかな」
「…は！？」
「本当に！？やったあー！！」
今度は逆の反応をする2人。エマは嬉しさのあまり僕に抱きついた。
「なんでだよ！全員は無理って！」
「そうなんだけど、うーん…
エマになら出来る気がする…から？」
ウワー、すっごいコワイ顔…
「オイコラ
笑っていたノーマンはレイに胸ぐらを掴まれ、森の奥へ連れてかれた。
「A！さっきの本当だよね！！」
エマは僕の手を取って嬉しそうに跳ねている。チャームポイントのアホ毛が、飛ぶたびに揺れる。
そんなエマに頷く。
確かに全員は無理だ。エマも最終的に4歳以下を置いていく事に決めていた。
でもさっきのエマを見て、きっと原作を知らなくても、僕はエマの提案に乗っていたと思う。
だって、エマの言葉には揺るぎない決意があって、エマになら出来てしまえそうな、そんな自信を感じるから。
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです！さん» ！！！！わぁー！確かにそうですね！！画像差し替えときます！教えて下さりありがとうございます！！ (11月4日 8時) (
レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです！ - 男主くんが１１歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います！ (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます！でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい！番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ！更新頑張ってください！ (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます！必ず戻ります！ (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2021年1月5日 16時
