26.訓練 ページ27
今日もまた、木にもたれかかっている僕とレイ。
そこにママがやってくる。
「あら、今日もまた読書なのね。Aもお昼寝？」
「まぁね」
「みんなは？」
「さぁ…森で鬼ごっこじゃない？」
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『『「鬼ごっこ」？』』
『そう、鬼ごっこ。ノーマンが「鬼」でみんなが逃げるの。
『遊びのふりをした"訓練"ってことか……』
『それをすれば鬼から逃れるってわけじゃないけど、脱獄にせよその後にせよ、逃走の基礎力は上げられると思う。体の使い方は私が教える…
頭の使い方は…ノーマンとレイが先生で、私達が生徒。それでAは…』
エマが言い切る前に手を挙げた。
『少しいいかな』
『う、うん！』
今日は調子が良いわけじゃないのに喋ったからか少し驚かれる。
『僕は僕でやりたいことがあるんだ』
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ガッ
「おっと！ノーマンはこういうの見てるんだっけ………じゃあこっち消して」
ザザッ
「逆側の道に跡つけとこう」
ダンッ
「どうだ？」
レイからの質問に答える。
「…ラニオンがレイの教え通りに、偽の足跡をつけてる……そしてつけた足跡の逆の道に走って行った。
………その足跡を見てるのは……この足音は…ノーマンかな。足跡を見て笑ってる。
あ、ドンの足音が止まった。きっと風を見てる。……うん、風下に向かって走り出した」
僕は今昼寝のフリをして森の中のみんなの声を聞いていた。
僕がやりたいこと、それは「五感」の訓練。
今日は"聴覚"だ。
今までは50m以内だったけど、もし鬼が近づいたのが分かったとしても、50じゃ気付いた時にはもう直ぐそばだ。
それに話しかけられても気づかないなんて、外に出たら命取り。
だからちょくちょくレイに話しかけてもらって、どっちの集中も途切れさすことなく音を聞き続ける。…のが結構難しい。
向こうに集中し過ぎてレイの声を聞き逃す。
レイに答えていたら向こうの集中が切れる。
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ユトナ(プロフ) - この小説、読むのすごく楽しいです！さん» ！！！！わぁー！確かにそうですね！！画像差し替えときます！教えて下さりありがとうございます！！ (11月4日 8時) (
レス) @page23 id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
この小説、読むのすごく楽しいです！ - 男主くんが１１歳なら誕生日は2034年の4/27だと思います！ (11月4日 0時) (レス) @page23 id: f9b3253e9b (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - かえるくんさん» アドバイスありがとうございます！でもプレッシャーには感じてないので安心して下さい！番外編は入れようと思ってましたがwあともう少しで更新は出来そうなので、頑張りますね！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: e3aba1b098 (このIDを非表示/違反報告)
かえるくん - もしプレッシャーに負けそうとか、ネタが思いつかないとかの時は番外編を入れるとモチベ上がりますよ！更新頑張ってください！ (2021年1月24日 15時) (レス) id: 8379750216 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - ぽうんどけーきさん» お心遣いありがとうございます！必ず戻ります！ (2021年1月20日 18時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユトナ | 作成日時：2021年1月5日 16時
