30. ページ31
You.
考えたこともなかった。
“ 戻る ”っていう選択肢なんて。
夏｢ねぇ、少しずつでいい。
誰も急かす人はいない。
一緒に頑張ってみない？
まだ、戻るのに時間はかからないはずだよ。｣
夏恋は、知らないうちに
私より大人になっていたことを知る。
子供だったのは私だと今更ながら気づいた。
『……わかってる。
自分のことだからわかってる。
だけど……少しだけ時間が欲しい。』
過去に囚われるな────
そう言われても無理だということは明白だから
せめて過去の自分と向き合いたい。
私の中で夏恋の存在はこんなに大きいなんて
自分で思ってなくて、少し悔しくなる。
夏｢いくらでも待つよ。
……もう、答えは分かってるけどね。｣
なにか見透かしたような発言と、
いたずらっ子のような笑顔を浮かべて
夏恋は部屋を出ていった。
『戻る……ねぇ。』
ｺﾝｺﾝｺﾝ
ひとり頭を抱えていると、ノックされたドア。
電話通すように伝えてたはずだけど……。
『どうぞ。』
入ってきた人物は、
昔の私の憧れの人物だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えのとっく(プロフ) - 奏萌さん» ありがとうございます！更新遅れてすみません……。これからもよろしくお願いします！ (2018年2月6日 22時) (
レス) id: c47aa2b1c2 (このIDを非表示/違反報告)
奏萌 - とても面白いです！これからも頑張ってください！応援してます (2018年2月6日 21時) (レス) id: c9f08d97c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えのとっく | 作成日時：2017年11月4日 16時
