第7班を支えたい！番外編 (ページ6)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:2,464 hit

未来の義姉と下忍期2 ページ6

ようやっと収まってきたその人はニカリとナルトに似た笑みをした
「んふふ、ね、シカマルくん時間あるならちょっと付き合ってよ」
「へ？」

連れられてきたのは高台にある広場
公園とは言い難い手入れのない場所だが、ある程度の木の葉が見渡せる
もうそろそろ日が落ちようとして、水色に多少のオレンジが混ざる空
風が気持ちの良い場所だ
それを表すように伸びて深呼吸をするその人に言葉を出した

「・・・ここ、あんたの穴場とかじゃねーの？」
「？穴場て・・別に？誰か知ってる人いるでしょ」
「・・・や、そうだろうけど」
なんだ、今一瞬サスケが過ぎった

「シカマルくんはナルトと仲いいの？」
「へ？や、別に・・普通・・？ッスよ」
「サスケは？」
「ふ、つう・・？」
「サクラは？」
「・・それなりに」

ふむふむ、と頷く
この人、サクラの事まで言ったな、やっぱり

(「サクラも入れてグルじゃねか」)

思考が外から声になって聞こえた
「！？」

その人は得意げに笑った
「多分、あの子達のことだからアカデミーではずっと同じ態度だったんでしょ？けど、見る人が見るとわかるよね、シカマルくんみたく頭が良くて状況で戦術を考える奈良家のような人は特に」

この時俺は理解した
"この人は親父側の人"だと

「・・・そう、だと思います」
「シカマルくんは面倒事が嫌い、だけどそれを見て見ぬふりは出来ないでしょう？現状を最大限に考えてそれを成し遂げる」
「・・・さぁどうでしょうね」
「ふふ、絶対だよ、コレ・・・ただね、いつか、どう考えても、どう足掻いても、諦めなきゃ行けない時、1歩でも私が動けたら、1ミリだけでも信じて、自分の使命を、全うしてね」
「・・・は？」

何故、泣きそうな顔をする？

「その1ミリを裏切ってしまったら、私には謝ることしか出来ないけど、ナルトは君達を絶対に裏切らない・・・奈良シカマルくん、あなたはそれを覚えておいてね」

なんの事を話しているか分からない
けれど確信も持って話していることだけは分かる
何が起こる
何故、それを

「あんたは、なにを知ってる」
「・・・・そうだな、どこから、どこまで知ってるか、それはシカマルくんへの宿題としようか」

ながーい、宿題

んふ、と笑うその人
腹立たしいのになにか腑に落ちる

なんだか少し、おもしろいような感覚

「・・・ふ、ふははっ！直ぐに答え出してやろうじゃねぇの」
「・・楽しみだねぇ」
「待ってろよ姉御！」

キョトンとした顔に満足して俺は家に走った