現実問題の話 *幼少期*2 ページ2
ため息をついてAの額を小突いた
「でっ！」
「ちょっと待ってな」
そう言って窓から消えたカカシ
「・・・ん？あれ？あ！うちの家計簿ぉぉ！！」
次の日、ヤキタに会うとものすごく可哀想な目で見られた
「お、はようございます・・なんですか・・朝から」
「はよ・・いや、その、なんつーか・・・お前そうゆうとこあるよな」
「デジャブかな！？」
「Aよ」
「はい？」
報告後、火影室を出ようとすると、ヒルゼンに止められた
「これを」
「？はい？次の任務ですか？」
「ではなくてな・・・すまない、儂も失念しておった」
「？」
中身を見ると
「・・・・！？さつたっ・・！？え！？なんですかこれ・・」
「ナルトとサスケの先月分の生活費じゃ・・カカシに朝言われての、そう言えばそなたに投げっぱなしで、いつも通りナルトと家族を失った生活手当でサスケの口座に入れてしもうたな、と・・」
「・・・・？いつも通り？ナルトって口座ありましたっけ？」
あの子がそもそもお金を使うというところを見たことがない気がする・・
「・・・あやつにはいつも小遣いと食料、日用品を置くくらいじゃが、親が残した遺産等はちゃんと口座はある。1度言ったが、分かっとらん」
「ああ、でしょうね・・」
「と、言うことで、うずまきナルトとうちはサスケの口座はそなたに預ける」
「ファッ！？」
「時期が来たら渡してやっとくれ」
「うぐぅ・・・せめて口座は返却した」
「受け付けぬ」
「なんて投げやりっ・・・！」
「生活費は別で2人分給料と共にそなたに渡す。2人を・・・ナルトとサスケを、頼むぞ・・」
ちょっとほんとに、その言葉はこんな場面で聞きたくなかったわ・・・
「はい・・」
とりあえず月守の書物と共に厳重保管となったそれは、6年後、下忍となった2人に渡された
「お金ってのはね、一瞬でなくなるのよ、分かる？一瞬、貯金！大事！」
気迫優るAに、ただただ2人は頷いてそれぞれ管理につとめるのであった
まぁそれこそ
((ねーちゃん/姉さんが貯めてくれてた物早々使えるわけが無い！！))
と、慎ましやかにはなってくれている
サスサクを見守る姉と弟達*幼少期*→←現実問題の話 *幼少期*
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作者名：ココロ | 作成日時：2023年8月5日 21時
