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「いや俺もお前のことは好きだ、だが」
Aの問いかけに若干戸惑いつつも答え
「お前の好きと俺の好きは違う」
「私の好きとグレンの好きが違う？」
「そうだ」
するとAが考え込んだような顔になり、どういう事だ？とでも言うようにこちらを見てくる。そうだ、こいつは昔から人の気持ちには鈍感でそれに何度困り果てたか。だからこいつに気持ちを伝える時はどストレートに伝えなければならない。
「恋愛感情で俺はお前のことが好きだってことだ」
「…んえ！？」
みるみるAの顔が赤くなっていって。こんな初々しい反応をAから見るのは久しぶりでつい嬉しくなってしまう。
「いやあの、そのえっと…」
ついには俯いたまま動かなくなってしまった。
そんなAの頬に触れて顔をこちらに向けさせた。
「俺は十分待っただろ」
「…そうだね。あの時グレンがまだ高校生だった時から随分日が経ったから…でも「だが」」
「俺の気持ちにはまだ答えれない、そうだろA」
するとそれにAがゆっくりと頷いた、かと思えばグズッと鼻のすする音が耳に届いた
「ごめんなさいっ、グレンはずっと待っててくれてるのに、私は進めないままで…っ」
「いや俺は」
「私は、弱者でずっと過去に囚われてる哀れな人で…っ、愛したいのに愛せなくて」
「俺は別に」
「な、なのに私はずっと待っててってグレンに甘えてばかり、これ以上グレンも辛いだろうし待たなくても…」
「A」
俺はAのマイナスな言葉しか出ない唇を奪った。それで落ち着いたのかAの言葉がピタリと止まると共に涙が溢れだしていて
「くそ、泣くなっ」
Aをそっと優しく抱き寄せた。
十分待っただろって無防備なAに意地悪のつもりで言ってしまった事で、ここまでAを追い詰めてしまうとは思わなかった。
「悪かった」
それでもAはグズグズと泣いたままで。俺の前にだけこうして泣いてくれるのは信頼されている見たいでこんな時に嬉しいと感じる。
あと深夜の前にもこいつは泣くか
だとしても滅多にこんな姿見せないが
「ぐ、れん…」
ふとピタッとAの泣き声が止まり見るとスヤスヤと気持ちよさそうに目を伏せて寝ているではないか。そんなAに俺は言った。
「俺はいつまでも待つ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ミルクティー(プロフ) - この作品がとても面白くて次の小説を読みたいのですがパスワードを教えていただけますか？ (2022年6月23日 16時) (
レス) id: 1ac3cc10b0 (このIDを非表示/違反報告)
もも - すごくおもしろいです！パスワード教えて頂きたいです！ (2019年10月26日 11時) (レス) id: c8b462bc3b (このIDを非表示/違反報告)
美華(プロフ) - めっちゃ面白いです！！パスワードを教えて下さい (2019年1月1日 14時) (レス) id: 6d99a75fae (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - よかったです！パスワード教えて貰いたいです！ (2018年9月16日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
Mika - この続編を見たいのですがパスワードがあって見れないのでパスワードを教えて貰ってもいいですか (2018年9月10日 21時) (レス) id: a8c7d594fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん | 作成日時：2016年1月11日 1時
