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俺は涙を隠すようAの華奢な肩に頭を乗っけた。Aの服は俺の涙でドンドン濡れていく。
「ごめんね優ちゃん」
Aが俺の体を優しく抱き締めた。幼い頃Aによく抱き締められたことがあるがそれは全部俺にとっては優しすぎることだった。
「優ちゃん…大きくなったね」
頭上で何もかも優しすぎるAが泣きそうな声で言い放った。
俺にとってAは数少ない大切な家族の一人だ。だからAがミカ達のようにもう会えない存在にならなくて心の底から安心した。
それから何分経ったか分からないまま時間が過ぎていって
「優ちゃん私はもうどこにも消えたりしないしいなくなったりなんかならないよ」
ポンポンと俺の背中を安心させるように叩いたAの手がやけに小さくて消えていきそうで。
「でも、もうちょっとこうしてないとまたどっか居なくなりそうだから」
「えー、私が信じられない？」
「そんなことない。俺はAのこと信用してる」
「…そっか」
何か言いたげなAに俺は悟って
「昔交わした約束結び直そうぜA！」
「っ！！…優ちゃん覚えてて！ごめんね私その約束破っちゃって…優ちゃん信じてくれてたのに裏切るような形になって、それなのに優ちゃんが私のこと信用してるなんて嬉しいのに、罪悪感だけが残って…っ」
そう昔に交した約束「……A姉ちゃんはいなくならないし殺されないよな？」幼い俺はAにそう言って「うん。私はどこにも行かないよ」って俺を安心させる為に交した約束は今になっても印象深い。
「そんな辛い顔すんなよ！もう1回約束し直せばいいだろ！」
顔が歪んでいるAに笑顔を向けて「な？」と小指を差し出した。その小指にAが自分の小指と絡ました。
「…優ちゃん大好き」
「なっ！き、急になんだよ！」
「んー言いたくなっただけ」
そう言って笑うAの笑顔は今にも蕾が開きそうなくらいに綺麗で俺は照れとどうしようも無く可愛いAに動揺してしまった。
そんな俺にAは「顔真っ赤〜」と弄ってくる。昔はお姉ちゃんだったAは今となってはそんな感じが消えていた。
そうして俺は昔の約束を改めて結び直した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ミルクティー(プロフ) - この作品がとても面白くて次の小説を読みたいのですがパスワードを教えていただけますか？ (2022年6月23日 16時) (
レス) id: 1ac3cc10b0 (このIDを非表示/違反報告)
もも - すごくおもしろいです！パスワード教えて頂きたいです！ (2019年10月26日 11時) (レス) id: c8b462bc3b (このIDを非表示/違反報告)
美華(プロフ) - めっちゃ面白いです！！パスワードを教えて下さい (2019年1月1日 14時) (レス) id: 6d99a75fae (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - よかったです！パスワード教えて貰いたいです！ (2018年9月16日 17時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
Mika - この続編を見たいのですがパスワードがあって見れないのでパスワードを教えて貰ってもいいですか (2018年9月10日 21時) (レス) id: a8c7d594fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れもん | 作成日時：2016年1月11日 1時
