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肆拾捌話 ページ1

『ルーシー・モード・モンゴメリ…。異能力、「深淵の赤毛のアン(Anne of Aeyssal Red)」』


頭の中に浮かんだ其の名前と彼女の顔が一致する。


「アンは遊ぶのが大好きなの。すこぉし甘えん坊だけれど可愛いのよ」


「ひっ」


アンを見た人々は叫び声をあげながら外に繋がる扉へ走って行った。


「あっ……ただし其のドアから出たら、部屋の中の事は忘れちゃうわよ?宜しくて?」


ルーシーがそう云うが、話を聞かずに出て行ってしまう。


「残ったのは……四人だけ?」


部屋に残ったのは俺と敦と谷崎、そして見覚えのある中年男性のみ。


「此処は危険です。…逃げた方が()い」


敦が中年男性に警告を伝えるが、彼は首を横に振った。


「女の子を捜して居るんだ。天使の様に可愛い子なのだよ。何処かで見なかったかな」


「いえ………残念乍ら」


『悪い、見てない』


男性は1枚の写真を俺達に見せるが、首を振られたのが悲しかったのか少し涙ぐむ。


「エリスちゃんと云う名でね、もう目に入れても痛くない位愛らしいのだよ!あ、真実に入れたら少し痛かったがね。…兎に角、此の娘と逸れて私はもう気が気でなくって…。あの扉の向こうに居るかも知れない。若しそうなら、今逃げたら私は一生後悔する。……だから、私も残るよ」


「……判りました」


引くわぁ…。


「ルールは簡単よ!可愛いアンと追いかけっ子をして、タッチをされたら皆さんの負け。捕まる前に、其の鍵で扉を開ければ皆さんの勝ちよ。人質の皆をお返しするわ」


光が集まり、鍵が現れる。


「其れで、参加されるのは誰?」


「三人同時でも良いのか?」


『あっ、俺参加するのは決定事項なんだな』


「勿論、宜しくってよ。お遊戯は皆の方が楽しいもの」


『ねぇ、話聞いてる?』


俺の意見は流されるんだな。


「一応お断りしておきますけど、部屋の中では暴力は禁止よ。此の部屋の中にある物は傷付けたり壊したり出来ないようになってますから。準備は宜しくて?」


「あぁ」


開始(スタート)の合図が鳴ると同時に、谷崎君が鍵を手に取る。


走り出そうとすると、何かが捕まったような音がした。


「___________ひとぉりめ」


アンが谷崎君を捕まえたのだ。


ルーシーは、其れを見て不気味に嗤った。


.




.




.




続編来ました


前編→【文スト】死の家の悪魔【男主】

肆拾玖話→



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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます! (2018年5月24日 21時) (レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか?() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し!!更新待ってます! (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います! (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月15日 22時

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