自称サンドバッグ屋 vol２ (ページ8)

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罪ページ8

〈らっだぁside〉
ぴくとさんがずっと黙っている

心配だったからきょーさん達には先に帰って貰った

段々と荒い息をし始めるぴくとさん

流石に不安になってきたから声を掛けようとした

rd「ぴくとs

pk「らっだぁさん…、僕って…弱い、ですよね…？」

え…」

急な質問にすぐには対応出来なかった

こちらを向いたぴくとさんの顔には大粒の涙が流れていた

pk「何も出来ないで…ただ泣いてばかりで…守ってもらうばかりな僕なんて…弱いですよね、」

涙で潤んだ目でじっとこちらを見てくる

俺はありきたりの事しか答えられなかった

rd「……そんな、事、ないですよ…」

自分でも分かっていた

こんな言葉なんかじゃなくちゃんとした理由や根拠を上げてほしいのは誰でもそうだ

pk「らっだぁさん」

ふと自分の名前を呼ばれ次第に下を向いていた顔はゆっくりと上がった

rd「はい」

そう返事をし、次なの言葉を待っていた

pk「僕、嘘付きました」

rd「え…？」

彼が言っている言葉が一瞬理解が出来なかった

嘘？

なんのことだ

pk「僕、らっだぁさん達の味方じゃないんです。僕はA側なんです」

斜め下を見ながら薄い笑みをするぴくとさん

rd「……ぴくとさんは、サンd……えっと、Aの事、どう思ってるんすか…？」

pk「……僕はAが好きです」

俺はその場で立ち尽くしてしまった

ぴくとさんがAを…？

それじゃあティアラは…？

今までも嘘だったのか…？

pk「確かに僕はティアラが好きでした」

目を見開いてる俺を置いてぴくとさんは泣きながらも淡々と話を進めていった

俺は何も返事はせず、話を聞くことにした

pk「だけど、Aが教えてくれました。ティアラの被害等は全て自演だったと。証拠は見せてもらいました。ティアラが違う奴に命令をしそいつに殴られているAの動画を」ｽｯ

ぴくとさんがスマホを取り出し、震えた手で画面を触り、その動画を見せてくれた

俺は絶句してしまった

俺はティアラに踊らされていたのか…？

pk「だけど、全てティアラが悪い訳じゃないです。この前に知ったことなんですが、ティアラは虐待…されて、どういう意図かは知りませんが今の役を演じているようです。ティアラ本人も、こんな事は多分したくないと思うんです」

虐待…？

じゃあ俺達はティアラを守ってるって思っていたのは勝手な勘違いで本当は守れてなかった…？

そう考えていると今まで自分が犯した罪が一気にのしかかって来た