自称サンドバッグ屋 vol２ (ページ32)

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謝罪ページ32

『誰』

si「いや、ガチトーンは辞めてください。流石にこのまま入るのはあれなので、ウィッグと服借りました」

え。女のうちより可愛いじゃん

は???

si「喧嘩腰辞めてくれませんかね。後鼻血止まりました？」

ｺﾞﾌｯ

少し上を向くと喉の方から流れてきてちょっとだけ気管に入り咽る

si「ほんとに大丈夫ですか!?」

『んん"』

si「ちょっと失礼しますね」

しにがみくんに鼻の付け根を抑えられ、数分待ってくださいと言われた

数分後ほんとに止まった

『え、すげぇじゃん』

si「僕もたまに出るんですよねぇ…。あ、ほら。早く行きましょうよ」

『そうだな。普通に遅刻だ』

〈体育館〉

『失礼しまぁぁぁあ!!』ｽﾞｻｧｧ

スライドしながら体育館に入る

まぁ、大声で叫んでるから皆の視線はこちらに向く

ni「！」

兄さんは気付いたようで、ズカズカとこちらに寄ってくる

面倒くさいので何事も無かったかのように自分のクラスの列に入る

ni「A、しにがみ。こっち来い」

まぁ見事にど低音の声で脅されましたね

列から引きずり出されて正座をさせられる

ni「俺はちゃんと言ったよな？昼休みの時間までに早く来いって」

si「僕はちゃんと言いましたよね!?Aを探してくるって!!」

(ちゃんと女装はやめました)

ni「あぁ、言ったな。だが、元凶のお前は何してた」

『鼻血出てました』

ni「神の所には居なかっただろ？」

『トイレに籠もってましたね。すぐ止まるかと思ったら全然止まんなかったって話です』

これほんとに嘘付いてないからね

ni「ほんとか？お前いつも授業抜け出してるだろ」

？「先生、彼女が言ってるのはほんとの事です」

ni「？」

先生の肩に手が乗っかり先生が振り返る

ついでに自分も誰なのか知りたかったから覗いた

kn「俺がさっき、彼女の顔を手で覆ってて…。それで力が入ってしまい、血が出てしまったんです。彼女が授業に遅れてしまったのは俺の責任です。どうか、許してください」

それで深々と頭を下げるきんときさん

え、なんか罪悪感があるんたけど

ni「…そうか。なら、良い。きんときは後で職員室に来い。聞きたい事がある」

『いや、力を込めた原因は私でもあるんで、五分五分で良くないですかね。私ときんときさんに免じて許して下さい』

なんか色々と誤解を生みそうだったから自分も発言する

そうすると兄さんは少し考えてから呆れた顔をする

ni「…はぁ。もう良い。早く列に戻れ」ﾋﾟﾗ

旅行のプリントを渡され、自分達は列に戻る

kn「あ、ありがと…」

別れ際、きんときさんにそう言われ、自分は笑って見せた