れもん哀歌

3-Do ページ3

東「どうせ中堂さんでしょ
中堂さんと組んだ人 たった一人を除いて誰も続いてない」

久部「たった一人」

三「中堂さんの恋人」

久「あぁ」

東「最長3ヶ月 最短で3日」

三「みじか」

東「ミコトが来てくれて助かったよ
私が中堂班に回されるとこだった！」

久「中堂さんってどうゆう人なんですか」

東「触らぬ神に祟なし カオナシみたいなもん」

久「カオナシ」

『おはよー』

「「おはよー」」

東「ちょうど今Aの彼氏の話してたとこ」

『ん？なんでー？』

東「この子 昨日から入った久部くん
中堂さんが気になるんだって」


目が合って軽く頭を下げたのは

大学生くらいの男の子

第一印象は大切だから笑顔で頭を下げる


東「てかA風呂上がり？やめてね〜職場で甘い時間とか！解剖台汚してない？」

『ちょっと！新しい人いる前でやめてくれる？』

東「あっはー！ごめんごめん」


私が着替えてる間に話題はコロコロ移り変わる

坂本さんが来るのを横目に見ながら 解剖室に入る


中「おっそい」


その一言でばたばた慌て出す坂本さんが少し可笑しくて笑っていると


中「お前もだ もう少し早く来い」

『それは 私と二人っきりになりたいから？』

中「そうだと言ったら？」

『病院に連れてく』


系は私の腰をするりと撫でると

早速最初のご遺体の準備に取りかかった


東「朝からお熱いねぇ」

『ありがと』


その後 着々と予定の解剖を終わらせていくと

突如入った新しい解剖依頼

公平な決め方を提案するミコトを横目に

使用した器具を片していた

…系ちゃんが応じるはずないのに

渋々高野島さんの解剖を受け入れた三澄班に

軽く頭を下げる


『お疲れ様です お先失礼します』

東「お疲れ〜」

三「お疲れ様ー」

久「お疲れ様です」


解剖室からそのままラボに書類整理に向かった



ラボに戻ると所長室で資料を見る系ちゃんがいた


『今日も帰らない？』

中「ああ」

『そっか分かった』

中「ちょっと待て」


ソファから立ち上がると

所長室のドアに寄りかかっていた私を中に引き込んで

ドアに鍵をかけブラインドを下ろした


『ね、だめだよ 来ちゃう』

中「三澄班だ まだ時間がかかる」

『所長が…』

中「…鍵は閉めた」


もう 無駄な抵抗はやめて 身体を委ねた



3人を横目に消臭剤を系ちゃんに渡す


三「なんで消臭剤？」

東「もしかして…？」

『中堂さんが血なまぐさいから』

東「なーんだ」

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