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いとをかし ページ22

「んーん」

「順番が逆になってもうたけど 結婚しよう」

「…喜んで!!」


隆平さんはリビングの引き出しから

小さな箱を取り出した


「ずっと 渡そうとしててん」

「うそ…」


ピンクの小さな宝石が埋まったシルバーのリング


「わたしも 渡したいものがあるの…」


ずっと渡そうと思っていたもの

オレンジの小さな宝石が埋まったシルバーのリング


「これ 僕に…?」

「そう!ずっと渡したかったの」


二人で泣き笑いながらお互いの左手の薬指に指輪をはめあう


「これからよろしくお願いします」

「こちらこそ」


それから一緒に食器を片付けて

ソファに並んで座った


「ここに 僕らの赤ちゃんがおるんやね…」

「まだ小さいけどね あ、写真あるよ」

「見たい!」

「ちょっと待ってね…んーと これこれ!」

「わぁ…こんなちっちゃいんやねぇ」

「ふふ 不思議だよねぇ」


隆平さんは私のお腹に手を当てると


「パパでちゅよ〜聞こえてまちゅかぁ〜?」


なんて話しかけてる


私この人と出会えてよかった

心の底から感じた





数日後

隆平さんと私の休みがたまたま被って

私の実家に行くことになった

車の中から隆平さんは緊張しまくりで

少し面白かった


「ただいまぁ」

「お邪魔します…」

「お帰りなさい 疲れたやろ?コーヒー入れるけど飲める?」

「あっ、はい 飲めます」

「そんなに気張らんと 気楽にいこうや!」


リビングに向かう ままのあとを追う

ぱぱ はソファに座ってテレビを見ていた


「おー えらい久々やなぁ ゆっくりしてき」

「あの!実は お義父さんとお義母さんに大事な話があるのですが!」


二人は察したのか テーブルを挟んで向かいあって座る


「話って?」

「娘さんと 結婚させてください」

「もちろん!なぁヒナちゃん」

「反対なんてするわけないやん!」

「あとね ぱぱ まま 私お母さんになるの」


私の言葉に二人は顔を見合わせて


「ほんならはよ式挙げな ドレス着れんくなるで」


それから 優しく笑って


「ヒナに似てガサツなところもあるけど どうか大切にしてください」


泣きながら祝福してくれた



帰りの車の中で 両親から話を聞いたすばるくんが

電話をくれて お祝いしてくれた


メジャーデビューから随分たった今じゃ

街中ですばるくんの歌声を聞かない日はないんじゃないかってくらい

人気になって勝手に遠くに感じてたけど

昔から何も変わらない私のたった1人のお兄ちゃんだった

いとをかし→←いとをかし



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設定タグ:関ジャニ∞ , 丸山隆平   
作品ジャンル:恋愛
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おくら(プロフ) - きゅうりの1本漬けさん» すみません!ご指摘ありがとうございます! (2018年4月14日 12時) (レス) id: 90c9252683 (このIDを非表示/違反報告)
きゅうりの1本漬け(プロフ) - 一つだけ訂正発見しました!横山が名字なのに9ページのLINEで、すばるくんの苗字がしぶたにになってます!作品は凄く面白いです!これからも他の作品頑張って下さい! (2018年4月13日 15時) (レス) id: 3803ce921b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おくら | 作成日時:2017年6月22日 22時

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