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由伸side
「すみません山本選手、お疲れのところ悪いんですがサイン貰っても…」
「ん、いいですよ」
話しかけて来たのはあの人と一緒に来ていた友達の方だった
ご本人はというとは柱の後ろから顔を出してこちらを見ている
もしかして、避けてる？
俺の所に来てくれるかもなんて淡い期待が消え去ったと同時に想定してなかった最悪な未来が脳裏を横切る
「Aって書いてくれると嬉しいです」
「あの子私に山本選手のサイン貰ってきてってきかなくて、自分で行けばいい話なんですけど私如きが将来のイケメンエースに頼めないとか恥ずかしがってるんです」
「え？あ、そういうことすか」
「少しサインミスちゃったんで、俺の着たやつで良ければもう1回書き直します」
「え！？だってよーA！！！良かったじゃん！！！」
「え？なんだってー？」
当然サインミスったとか言ったのは嘘、ただ俺のユニフォームが��Aさん�瓩砲箸辰篤段未覆發里砲覆辰突澆靴�っただけ
「ありがとうございます！きっと喜びます」
「はは、だといいんすけどね」
遠くからでもそれを手に取ったAさんは分かりやすく喜んでいるのが見えた
なんならその場に座り込んで「やばいめっちゃいい匂いする」なんて叫ぶくらいにはよっぽど嬉しいんだろうなってのがひしひしと伝わってくる
あーやばいわこれ、にやけてまうわ
メンバーに見られたら後々面倒臭いことになりそうだなと思ってすぐ顔を手で覆うと逆にそれが違和感だったのか、俺がアンダーシャツだけだったのが気になったのか練習終わりのさちさんが声をかけてきた
「珍しく随分嬉しそうだけどなんかあった？ユニフォームもファンにあげたの？」
「まぁファンっていうか好きな人、っすかね」
「その人さちさん推しなんで振り向いてくれるかどうかも怪しいんですけど」
「おー青春ってやつだね、若い時だけだよそんなの出来るの」
「いうてさちさんもおじさんじゃないっすよ？笑」
「はは、お世辞でも嬉しいなぁ」
見られたのがさちさんで良かった
人が良いし多分こういうのは誰にも言ったりしない
平野さんとか周平さんだったら1発アウト
「俺も由伸の行動力と若さもってたらなぁ」
当時脳筋だった俺は文字通りそのまんまとらえていたけれど、今考えればさちさんはこの時もずっと名前のことを想っていて
好きだったんだなってようやく理解できた
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がぎ - 更新たのしみにしてます… ·͜·♡ (6月13日 21時) (
レス) @page17 id: e5c212d885 (このIDを非表示/違反報告)
塩漬け。(プロフ) - コメントありがとうございます!!当方学生でして毎日更新との形は少し難しいかもしれませんが書ける時に沢山書きますのでよろしくお願いします〜!! (5月19日 19時) (レス) id: b7a2b42f32 (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - 続きが気になり過ぎま〜す(^o^)楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (5月19日 11時) (レス) @page8 id: d093819d6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩漬け。 | 作成日時：2023年5月16日 17時
