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「ぁ"...っ...!」
暴行を受けておそらく15分ほど。いや、正確な時間はわからないしもしかしたら5分かもしれない。
一通りの暴力が終わり、相手の男達が今度はいらやしく笑う。
麻袋はいつのまにか取られていて、よく見ていた犯罪ドラマの犯人達の顔と同じが目に入った。
( あぁ、こんなところで。)
前世から守り抜いてきた純潔が散らされるのかと思うと、宿儺様が恋しくなってくる。私はどこまで行っても、殺される運命なのか。
「す、く...なさ...ま、」
こんなピンチに駆けつけてくるヒーローは私にはいない。と、思っていたのだけれど。
男達の目の前に突如として現れた、四本の腕を持つ優しい呪い様。
未だかつてない程黒い雰囲気漂う彼は、口を開いて一言。
「俺のAに傷をつけるなど...身の程を知れ。小僧ども」
決して大きくはないその声が、何故か森に響き渡る。気づいた時には苦悶の表情で死に絶える三人組が木の下に横たわっていた。
朦朧とする意識の中、赤い視界の端に大きな手が見える。顔に浮かぶのは焦りの表情。
その手が、私に伸ばされて_______
「Aッ!!!!」
普段からは想像できないような宿儺様の声が耳に入って。
( だいじょうぶ、わたしは、死なないよ。)
伝わったかどうかはわからないけれど。微睡む思考の中で目の前の彼に微笑んだ。
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ましゅ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!どうかなもさんのペースで更新していってくださると嬉しいです!応援してます! (2023年3月23日 20時) (レス) @page16 id: a3623c9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - なもさん初めまして、この小説は五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月16日 22時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なも | 作成日時:2020年12月31日 14時