検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:43,300 hit

-4 ページ5

.



「ぁ"...っ...!」



暴行を受けておそらく15分ほど。いや、正確な時間はわからないしもしかしたら5分かもしれない。

一通りの暴力が終わり、相手の男達が今度はいらやしく笑う。
麻袋はいつのまにか取られていて、よく見ていた犯罪ドラマの犯人達の顔と同じが目に入った。


( あぁ、こんなところで。)


前世から守り抜いてきた純潔が散らされるのかと思うと、宿儺様が恋しくなってくる。私はどこまで行っても、殺される運命なのか。



「す、く...なさ...ま、」



こんなピンチに駆けつけてくるヒーローは私にはいない。と、思っていたのだけれど。
男達の目の前に突如として現れた、四本の腕を持つ優しい呪い様。

未だかつてない程黒い雰囲気漂う彼は、口を開いて一言。



「俺のAに傷をつけるなど...身の程を知れ。小僧ども」



決して大きくはないその声が、何故か森に響き渡る。気づいた時には苦悶の表情で死に絶える三人組が木の下に横たわっていた。

朦朧とする意識の中、赤い視界の端に大きな手が見える。顔に浮かぶのは焦りの表情。


その手が、私に伸ばされて_______



「Aッ!!!!」



普段からは想像できないような宿儺様の声が耳に入って。


( だいじょうぶ、わたしは、死なないよ。)


伝わったかどうかはわからないけれど。微睡む思考の中で目の前の彼に微笑んだ。




.

-5→←-3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
283人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ましゅ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!どうかなもさんのペースで更新していってくださると嬉しいです!応援してます! (2023年3月23日 20時) (レス) @page16 id: a3623c9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - なもさん初めまして、この小説は五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月16日 22時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なも | 作成日時:2020年12月31日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。