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「宿儺様、町に買い物に行って来るね」
そう伝えて久しぶりの町へ降りる。町、といっても大して大きくは無いただの村なのだが。私が宿儺様と住んでいる山と比べたら、かなり発展しているように思える。
「あの子、例の化け物と４年も暮らしてるらしいわよ」
「気味が悪いったらありゃしない」
「あいつも化け物になったんじゃねぇの？」
「話しかけてみろよ」
「やめとけ喰われちまう」
こんな声が聞こえて来るのはもう慣れたこと。宿儺様を悪く言うのも、私を化け物呼ばわりするのも、最初のうちはむかついて仕方がなかった。
でも、まあ。
( 宿儺様のいいところは私だけが知ってればいい )
そう思ってしまうようになったのは、いつからか。彼と過ごす日々は毎日が楽しくて。幸せで。
こんな昔の時代で暮らすなんてたまったもんじゃ無いと思っていた当初が嘘のように、今では充実した日々を送っている。
「米を１俵、」
「あいよ」
私のことをこそこそと言ったところで、私に物を売らなかったら宿儺様のご飯も無くなるわけで。それによって自分が殺されることを恐れて、今日も彼らは私にものを売る。
正直滑稽だと思ってしまう私は、やはりどこかのねじが飛んでいるのだろうか。
いつ通りの帰り道。宿儺様のための夕飯について考えていると、突然目の前が真っ暗になって。
「ん"っ！？」
「へへっチョロいもんだぜ」
「こいつ殺したら大金が手に入るんだもんな」
「楽勝、楽勝、」
３人と思われる男達の声がして、頭に麻布を被せられたことを理解した。
臭くて死にそう。そう、呑気に思ってられたのはその時だけで。
ずるずるて引きずられて 恐らく森の奥に運ばれた私は、なす術もなく殴る蹴るなどの暴行を受けていた。
「彼奴が殺した奴らの分、お前が償え！」
「もっともっと痛めつけてやるからな〜？」
最悪だ。
こんな奴らに捕まって暴行を受けているのも、恐らく宿儺様に迷惑をかける結果になるのも。何もかもが最悪だ。
呪力があるといっても今世の私はただ見えるだけで術式がないため、戦うことができない。
使えない自分に嫌気がさした。
( さて、男達に暴行を受けるAが宿儺に見つかったらどうなるのだろうか )
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ましゅ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです!!どうかなもさんのペースで更新していってくださると嬉しいです！応援してます！ (2023年3月23日 20時) (
レス) @page16 id: a3623c9dc1 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - なもさん初めまして、この小説は五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月16日 22時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なも | 作成日時：2020年12月31日 14時
