え、かわいい。しんどい。【ハイキュー】【青葉城西】

しんどい １８％ ページ20

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次の日の朝、いつも通り学校へ行って朝練の準備をする。朝練の時刻になってみんなが集まると及川さんが招集をかけた。





「皆んな聞いてー」




そこまで言って当然私に振った彼に、いや何。え。とか思ってたら「正式に入部するんでしょ？」と言われやっと状況を把握した。

改めてやると緊張するな...と思いながらも精神年齢は三十路くらいなので、この年齢相手には悟りを開けばいけそうな気がしてきた。

自分でも何考えているのかわからなくなってきたところで、三年生たちに急かされて声を出す。




「えと、正式に入部することが決まりました！改めまして 三年四組の齋藤Aです。これからもよろしくお願いします」




基本情報だけ言ったところで一つ言わなきゃいけないことを思い出して




「あ、因みに及川ファンじゃないです」




そう一言付け足すと一瞬体育館の時が止まったかと思ったが、そのあと緊張が弾けたように笑いに包まれた。勿論笑いの中心は花松コンビである。




「ほんとサイコーっ」

「いいマネージャーだわー」




なんて言いながら肩を震わせ...上下させている。動きがとにかく激しい。大丈夫かあれ。

そんな心が伝わったのか、岩泉さんに「あー、あれは気にすんな」と言われた。以心伝心万歳。





「じゃ、これからもよろしくねA」





そう言った及川さんに思わず「はい？」と言ってしまった。いやだって突然の名前呼び捨てとか何。格上がりすぎだろ。





「え、今呼び捨てで...」

「うん。これからはそうしようかと思って。あとタメでいいよ」



待て待て待て。それは困るぞ。及川ファン怖い。
タメはいいとして...呼び捨てはまずい。

焦る私の心情を微塵も察していない及川さんは、「俺のことも名前で呼んでいいよ！」とか言ってる。なにそれリンチに遭うレベルなんですけど。

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