しんどい 27% ページ29
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散々取り乱して落ち着いた私は仕方なしにいつも通りの仕事に勤しむ。
「スポドリここに置いとくよー」
なんて、前の世界では言ったことない台詞を口にだしたことで昔は英語部の幽霊部員だったことを思い出した。
( あれ、そういえばなんでこの世界に来たの?死んだわけでもなかったはず... )
今まで気づかなかった自身の闇に触れそうになって、ふと考える。
今年に入って突然思い出して、この世界に順応していった私。キャラと関わりながら楽しく生きてこーとかゆるゆるな考えをモットーににしてここまで進んで来たのだが。
んん?向こうの世界で死んだんだっけ?
生憎、ハイキューに関して以外の記憶が曖昧で。他の漫画のことは思い出せても、向こうの世界での最後の日についてはこれっぽっちも思い出せない。
いくら考えても負のループでしかないことに気がつき、とりあえずこの疑問はこれから暫くの課題となった。
「A!見てた!?今のサーブ!!」
「あー、ごめん見てなかった」
犬のように寄ってくる徹くんに心のまったくこもっていない謝罪をして、みんなの練習を横目にタオルを取りに行くことにした。
取り残された彼は、はじめの目線にやられたのかしぶしぶコートに向き直る。サーブ練の休憩中だったらしく、はじめは戻ってきた徹くんに対して何も言わなかった。よかったね。
「あー、青春って感じだなー...」
向かい合うようにそびえる2つの体育館の間を風が吹き抜け、何かが体の中から湧き出るようだった。
( きっとこれは、これからの生活への高揚感だろう。)
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トガちゃん!! - 私も、静岡県民!静岡弁ってあんまり知られてないよね...。同じ東部! (2022年9月8日 18時) (レス) @page2 id: 16abac1544 (このIDを非表示/違反報告)
sky*(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!!そうなんですね、場所まで同じとは...運命を感じます笑 (2020年3月12日 0時) (レス) id: 509c9006a2 (このIDを非表示/違反報告)
sky*(プロフ) - 楓さん» 半年ほど更新していなかったにも関わらずそう言って頂けると、とても嬉しいです(^^) 次の話が書け次第2章に移るので、そちらもよろしくお願いします! (2020年3月12日 0時) (レス) id: 509c9006a2 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 夢主ちゃんの両親が静岡東部出身なのが私と同じでなんか感動しました…!とても面白いです!! (2020年3月10日 12時) (レス) id: d5fad54e22 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 更新ありがとうございます!ずっと大好きなお話だったのでとっても嬉しかったです!!すごく続きが気になってしまいます!更新頑張って下さい! (2020年3月9日 17時) (レス) id: 1e6480db67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なも | 作成日時:2018年12月17日 23時