鳳凰中学、探偵部

二十四謎目 ページ29

〜Aside〜

『ん…』

あ、れ？僕の部屋…。あの後…僕は…あぁ。
泣き疲れて寝てしまったんだ。
誰が運んでくれたんだろうな。

それにしても…

『はは…弱い、なぁ…』

僕。
…だから、いつも誠兎や兄貴に心配をかけてしまうんだ。
誠兎は、いつも、いつも僕と一緒にいてくれて…それで、たまに…触れたら、砕けてしまいそうなくらい儚く見える。
まるで、周りを拒絶しているように。
静かに、壁を作っていた気がする
けど、僕には、僕にだけは違った
昔から、ずっと同じように接してくれた。
なのに、僕はあいつにしっかり心を開けなかった…。

何してんだろ、僕……。

コンコン

『…ッ！…誰だ？』
流坐伊「オレ。入っていい？」
『兄貴か、ん、いいよ』

ガチャ…

流坐伊「…泣いてた？」
『え、いや…泣いてないよ…』
流坐伊「嘘だ。
無理に笑顔作るなよ…もっと、俺を、家族を頼れよ」
『〜〜ッ！』
流坐伊「な？…俺は、お前の兄だよ。
頼っていいんだ、遠慮なんかいらない」
『兄貴…っ』
流坐伊「泣いていいってば。ね？
ごめんね、A…。」
『ううん、僕こそ、ごめん…』
流坐伊「……本当に、こんな兄貴でごめんな……(ボソッ」

兄貴は、僕を優しく抱き締めて頭を撫でてくれて
勝手に涙が溢れる
あぁ、まるで、昔みたいだなーーーー…

あ…れ？なんか、眠くなってきちゃった、なぁ…

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西 - この方角に福があるはずです

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