6話1/3 ページ8
「すみません〜！」
あぁ、本当にいい声で店員さんを呼ぶんだなぁ…そんなことを呑気に考えていた。
事の始まりは今からたったの十数分前。
「突然で悪いんだけど、この後時間ありますか！？」
『は、へ、へい？？』
「よかったら俺とこれからご飯でもどうですか？」
キラッキラのたそスマイルをぶつけられる。
『そ、それはあの、内田さん的には大丈夫なんですか？ま、マネージャーさんとかに怒られません…？一ファンとご飯とか…！いやそもそもなんで私とご飯なんて…』
空いてます！行きたいです！と即答したい気持ちをぐっっとこらえてこう答えた。相手は人気声優。芸能人だ。軽率にご飯に行ける友達ではない。
「大丈夫！です！いきなりでおかしいと思うんですけど…、俺が佐伯さんと話したかったって言うのは本当で…、いやこれもいきなりだな…えーっと、それも！それも含めてご飯！よければ！俺と行ってくれませんか？」
2度目のたそスマイルをぶつけられた私は完全に敗北し、今に至るという訳である。
「お待たせしました、ご注文をお伺いします。」
「あー、とりあえずチョレギサラダ一つと、上タン、ハラミ、えーっと、これはどこの肉ですか？あーじゃあこれもください。肉は全部2人前ずつで。あとは小ライス一つと、大ライ…うーん…ちゅ、中ライス一つ。以上でお願いします。」
本当に肉の産地聞くんだ…。
たそと焼肉屋にくるなんてどんな贅沢なんだ、死でも近いのか？と不安になる。
というかここの焼肉屋は…
「かしこまりました。って、あ！佐伯先輩だ〜！本当にお久しぶりです！大学どうですか？！またこっちで働いてくださいよ〜！」
『お久しぶり美希ちゃん。大学大変だけど楽しいよ。ごめんね〜、今は別のバイトしてて…』
ここは私が高校生の時にバイトをしていた焼肉屋。後輩である美希ちゃんは私がやめた後もここでまだ働いているみたいだ。
「そうなんですね…。たまには私とも遊んでくださいね！彼氏さんですか？邪魔してごめんなさい！じゃっ！」
『いや、違っ』
そういって美希ちゃんは足早に去ってしまった。
『すみませんほんと！美希ちゃんってば変な勘違いして！！！あとでちゃんと否定するんで！！私昔ここでバイトしてたもんで…！』
「やっぱり…！！」
『や、やっぱり？』
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南 - 雄馬くんが大好きなので読んでいてとても楽しかったです！続きを楽しみにしています！ (2019年7月25日 1時) (
レス) id: 36b3eb6f5b (このIDを非表示/違反報告)
ことぴ(プロフ) - 澪さん» 澪さん、コメントありがとうございます！まさかこの小説にコメントが頂けるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2017年10月27日 0時) (レス) id: d1b7cf8df6 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 私も内田雄馬さん好きなので書いてくれてうれしいです！！内容も私的にはキュンキュンしました、ありがとうございます！続き楽しみにお待ちしてますね♪ (2017年10月26日 10時) (レス) id: bc7533a83c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことぴ | 作成日時：2017年10月10日 0時
