２話 ページ3
-雄馬side-
よく利用するお店がある。どこにでもあるチェーン店のレンタルショップなんだけどね。
家と駅の間にある便利なお店。駅前じゃなくて、そんなに多くの人が利用してるわけでもないから何となくだけど使いやすい。
見たい映画とか、欲しいゲームを大体このお店で借りたり買ったり。
(あ〜、そういえばあの映画のレンタル始まったんだった！帰りにお店に寄ろう。)
今日食べた肉のカロリーを消費したい、という理由でマネージャーの車を駅前で降ろしてもらう。
駅から家まで歩くその間に、いつものあのお店に寄っていこうと決めた。
(見たいDVDとかいっぱいたまってるんだよなあ。今度のオフの日にいっぺんに見ちゃおっかなあ)
そんなことを考えているうちにあっという間にお店につく。
ドアを開け、入店音を鳴らし中へ入る。お目当てのDVDコーナーへ足を運ぶ、その前に、
ちらりとレジを見てみる。
(あ、いた。)
いつもいるバイトの女の子。名札には佐伯Aと書いてある。
今日もレジで作業をしているようだ。
特別変わったことはなくて、いつもレジで会計してもらうだけ。結構な数、店を利用してはいるが、今までにそこには日常会話の一つもしたことはなかった。
そもそも客である俺は、いつも同じ店員さんだなあって覚えてるけど、あの女の子からしたら俺は、数多い客の中の一人ってだけだから、認識すらされていないとは思う。
でも実は、俺は彼女のことを知ってる。
知っているって言っていいのか？詳しいことは何も知らない。知っているのは名前だけだけど、実はこのレンタルショップでバイトを始める前に、彼女を見たことがあるのだ。
(そろそろ話してみたいな、なんて。)
そんな事できるはずもなく、レジの前に進んだ俺は、いつも通りの彼女の台詞を聞いて店を出た。
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南 - 雄馬くんが大好きなので読んでいてとても楽しかったです！続きを楽しみにしています！ (2019年7月25日 1時) (
レス) id: 36b3eb6f5b (このIDを非表示/違反報告)
ことぴ(プロフ) - 澪さん» 澪さん、コメントありがとうございます！まさかこの小説にコメントが頂けるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2017年10月27日 0時) (レス) id: d1b7cf8df6 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 私も内田雄馬さん好きなので書いてくれてうれしいです！！内容も私的にはキュンキュンしました、ありがとうございます！続き楽しみにお待ちしてますね♪ (2017年10月26日 10時) (レス) id: bc7533a83c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことぴ | 作成日時：2017年10月10日 0時
