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File176 ページ9

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「だぁー!!見つからねー!」
「まぁそう上手くはいかねーよなぁ」


いつもの店のカウンターで突っ伏した松田を横目に、萩原は一献傾けた。

隣で頭をかく親友は以前よりも目の下の隈は減ってきてはいるが、もどかしい思いは留まることがない。

少しは落ち着くだろうかと先ほど仕入れた情報を連携する。


「班長も手こずってるらしいぜ」
「だろうな。簡単に見つかんならこんな苦労しねーよ」


あの手この手で彼女を探しているものの、あの日から何も進展がない。

爆処として慌ただしい日々を過ごす中、暇を見つけてはこうして東都中を巡っているが、目撃証言も手がかりも中々見つからないのが現状。

ため息を吐きながらサングラスを外して地図を開いた。


「んで、明後日はどうするよ?」
「次は上野浅草周りだな…っと…」


地図に赤丸を記したところで不意に震えた松田のスマホ。
この時間に連絡とは珍しい。

怠そうながらも端末を片手で器用に操作していく。

通知の中身を見た途端、素早く動いていたその手がピタリと止まった。


「松田?誰からだ?」


固まったままの表情にどうしたのかと萩原が隣から声をかける。

問われた松田は画面から視線を逸らすことなく瞬きを数回繰り返した後、小さく口を開いた。


「…萩。来週の火曜、非番だったよな?」
「?…あぁ」
「予定空けとけ」
「何だよ急に」


元々仕事でない日は彼女を捜索すると決めている。
それはネックレスを見つけたあの日から当たり前になったもので、今更言われることでもない。

一体何が送られてきたのだと萩原は首を傾げるが、勿体ぶっていた松田はスマホを見せながら口元に弧を描いた。



「珍しい奴からの、呼び出しだ」



表示されているメール画面が萩原の瞳に映る。

送り主に見開き、すぐに愉快そうに喉を鳴らした。

よく知る仲であり配属先も把握しているものの、本庁でも中々お目にかかれない人物だ。


「何コレ…俺、超興味あるんだけど?」


捜索の疲れをかき消すような思わぬ連絡。

見間違いではないのだともう一度画面を見た2人は、これから起こることに胸を膨らませずにはいられなかった。


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七草(プロフ) - ふゆりぬさん» ふゆりぬ様はじめまして〜!当作品をご覧いただきありがとうございました…!楽しんでいただけましたら嬉しいです!お言葉に甘えて来年もやらかさせて(?)いただきます…! (2022年12月27日 20時) (レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)
七草(プロフ) - 早桃さん» 早桃様!この度をお付き合いくださり、また数々のコメント本当に嬉しかったです!ありがとうございました! (2022年12月27日 20時) (レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)
ふゆりぬ - 鈍色編完結おめでとうございます!!松田くん推しなのでほんとにキュンキュンしながらとっても幸せな時間を過ごさせてもらいました。これで終わらなくてよかった、、じゃんじゃんやらかして下さい!笑これからも応援しています✨ (2022年12月26日 21時) (レス) @page50 id: b50b7f8ace (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 鈍色編完結おめでとうございます!!思いを伝えられてよかった…😭何回もごめんなさい! (2022年12月26日 12時) (レス) @page49 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
七草(プロフ) - マシュマロ。さん» コメントありがとうございます!色々回収しました!(語彙力皆無) (2022年12月22日 22時) (レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七草 | 作成日時:2022年12月4日 0時

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