File196 ページ29
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「取り付けたのは警察だとアイツは言っていた…！
どんな結果になろうと、必ず1人以上は犠牲になるということだ！！」
己が仕掛けた爆弾が止められたのなら、残った最後の爆弾は絶対に止まらない。
氷室雄人と組んだのもそのためだ。
親友を殺めた警察官が殺害できれば、復讐ができれば本望だった。
「…そんなに、復讐が大事か」
「は…っ」
蔑むような眼差しを向けた伊達は押さえつける力を更に強くする。
金に目が眩んで犯罪に手を染め、萩原や松田を危険に追い込み、今度は戦友の仇などという目的で多くの人間を恐怖に陥れた。
4年間も警察を振り回し続け、逆恨みにも程がある。
こんな奴に、萩原は、松田は、Aは。
「そこ！何をしているの！！」
「「！！」」
2人の耳に届いた鋭い女性の声。
振り返ればそこにいたのは警視庁捜査一課の刑事、佐藤美和子だった。
更に彼女の後ろから走ってくる帽子を被った男が伊達を見るなり目を丸くする。
「だ、伊達くん！？」
「目暮警部…」
「！？警部、知り合いですか！？」
来月から配属される人間として把握していた目暮は佐藤に簡単に説明し、そのまま伊達へ戸惑いの表情を向けた。
「何故君がここに？」
「いや本日休暇でして、たまたま…」
「お一人で…？」
咄嗟に嘘をつくが、この場所は普段、恋人や家族連れが訪れることが多い。
疑惑を抱く佐藤だったが、伊達から返ってくるのは曖昧な返事のみ。
話を聞くのは後にして、今はそれどころではないとおさえられた男を見た。
「その人は…」
「ちょうど良かった。こいつが先ほどの爆破の犯人です」
「え！！？」
「なっ、本当かね！？」
声明文を知らない
けれど制御装置を爆破した奴となれば、それは自然と連続爆破犯へ結びつくはずだ。
取り押さえた際に地面に落としたままの双眼鏡と遠隔作動装置を指摘し、拘束したままの腕を目暮へと渡す。
「すみません、あとは頼みます」
「あ、ちょ…ちょっと…！！」
何故ここにいて、犯人を取り押さえられたのか。
追求したいことが沢山あったが、走り去って行く姿をポカンと見送ることしかできず。
「時間になっても爆発はしないし、次の爆破場所の情報もわからないし…なんなのよ一体…！」
更にゴンドラから降りてきた機動隊員から事情を聴こうとしたものの、隙をつかれどこかへ逃してしまい、佐藤が頭を抱えることになるのはその1時間後のことである。
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七草(プロフ) - ふゆりぬさん» ふゆりぬ様はじめまして〜！当作品をご覧いただきありがとうございました…！楽しんでいただけましたら嬉しいです！お言葉に甘えて来年もやらかさせて(?)いただきます…！ (2022年12月27日 20時) (
レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)
七草(プロフ) - 早桃さん» 早桃様！この度をお付き合いくださり、また数々のコメント本当に嬉しかったです！ありがとうございました！ (2022年12月27日 20時) (レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)
ふゆりぬ - 鈍色編完結おめでとうございます！！松田くん推しなのでほんとにキュンキュンしながらとっても幸せな時間を過ごさせてもらいました。これで終わらなくてよかった、、じゃんじゃんやらかして下さい！笑これからも応援しています✨ (2022年12月26日 21時) (レス) @page50 id: b50b7f8ace (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 鈍色編完結おめでとうございます！！思いを伝えられてよかった…😭何回もごめんなさい！ (2022年12月26日 12時) (レス) @page49 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
七草(プロフ) - マシュマロ。さん» コメントありがとうございます！色々回収しました！(語彙力皆無) (2022年12月22日 22時) (レス) id: d39847a71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七草 | 作成日時：2022年12月4日 0時
