サイコパス、二十人目。 ページ23
Aside
『今の、ヒラさんの、国王の声……!!』
トランシーバー越しに聞こえた、若干ノイズがかってるヒラさんの声は、安心すると共に恐怖として襲いかかった。
つわはす「セピアさん、ここに来てヒラ？って人に盗聴器かなんか付けられたでしょ……。」
セピア「あはは、ごめーん。一回トランシーバー落としたんだよね」
アブ「へぇ、セピアさんらしくないね、そのミス」
コジマ「まぁなんとかなるでしょ!!」
『あの、』
ここで言わなきゃ。
やっぱりついていけない、って。
『あの、私は左大臣です。右大臣のキヨさんにも、執事のフジさんにも、ましてや国王になんか迷惑かけられません。』
『……だから、私はついていきません。』
コジマ「どうして!?ねぇ、一緒に暮らそうよ!!」
セピア「それに、これは俺らの国の国王からの命令だ。きみもそうだろう？」
セピア「“国王からの命令は絶対だ」
『…………!!!』
確かにそうだ。私だって、ヒラさんに誰か誘拐してこい、なんて言われたら何がなんでも誘拐する。
『……わかりました。けど』
『私は精一杯逃げる努力、しますよ』
アブ「あははっ…………。それは無理だなぁ」
アブさんがそう言った。
そしてそれと同時に、背筋に冷たい感触を覚えた。
『ひぁ…っ………』
それは、アブさんが背中にメスを当てたから。
アブ「あぁ、怯える顔も可愛いね。こーんな綺麗な肌、俺は壊したくないんだ。」
アブ「だから、ついてきてくれるよね？」
私は、驚いてしまった。
今まで殺されそうになったことなんか、ないから。
『……っ………』
足元がふらつき、アブさんによしかかってしまう。
そんな私を軽々抱き上げ、ジェット機に乗る。
そのとき見た、四人の表情は妖しく笑っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 581人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空月 - 完結おめでとうございます！できれば蘭たんさんのエンディングも書いてもらいたいです！お願いします！ (2017年1月8日 11時) (
レス) id: f534bfd0c3 (このIDを非表示/違反報告)
つをた - 完結おめでとうございます!最初の方から読ませてもらっていたので完結したのが嬉しいです。これからも応援しています(^^) (2016年1月14日 0時) (レス) id: 3e53bb63ad (このIDを非表示/違反報告)
ナギサ - 面白かったです! これからも頑張って下さい!!^^ (2016年1月11日 21時) (レス) id: 67bc0a906c (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - 完結おめでとうございます!!すごく面白かったです〜。これからも頑張ってください!! (2016年1月11日 12時) (携帯から) (レス) id: 02858f4387 (このIDを非表示/違反報告)
ひろさん - コトコさんフジありがとうございます！ (2016年1月5日 16時) (レス) id: 014cf0c656 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
