【BTS】身体交換【2】 (ページ27)

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踊り終わると、歓声ではなく拍手がおくられてきた。

しかし、所々のファンは小首をかしげている。

MCもなにか言いたそうにしていた。

MC「…あ、あの、J-HOPEさん？」

「はい？」

MC「今の踊りはどういう…」

「あー、えっと皆さんがいつも踊っている踊りじゃ見飽きて嫌かなっと思ったので僕風にアレンジしてみました！」

後ろからのホソクさんの視線が体にわかるほど痛いが、ニッコリと、答える。

それでも場はまだ困惑状態だった。
なので、これは愛嬌を使うしかないと考えた！

流石、私！←

「ARMY達、どうだった？良かったよね？」

ウィンクしながら観客の人に話しかけてみる。

その時一斉に声が上がった。

ファン１「ホソク、最高！！！」

ファン２「J-HOPEー！！」

ファン３「ホビ、すごい！」

沢山のお客さんが拍手をしてくれた。
これにはMCさんも納得したようだ。

MC「はい、有り難うございました！では、以上防弾少年団の皆様でした！」

「「有り難うございました！」」

私たちが去って行くまで拍手は鳴り止まなかった。

が、この後が恐ろしいのである。

ホソクさんからのお説教かもしれないのだ。

控え室に戻りスタッフの皆さんが飲み物をくれる中、一人ぽつんと外のベンチに座る。

すると、カツカツと歩いてくる音が聞こえた。

絶対ホソクさんだと思う。もう確信していた。

「ホソクさん…今回はすみませんでした。」

JH「あれ、俺ってわかったんだ。」

壁からひょこっと顔を出した、ホソクさん。
ペットボトルを片手に私の隣に静かに座る。

「…絶対怒ってますよね…ほんと、すみません。」

JH「…あのさ、別に俺は気にしてないよ？そもそもこの入れ替わりの理由だって分からないし、第一俺らはそれの被害者じゃん？今朝、入れ替わって一発本番であんな事できるなんて逆にすごいと思う。だから、俺の評価が落ちるとか気にしないで。好きな人を一番に守るのが＿＿あ、喋りすぎた。ごめん。」

「は、はい…？」

なにかを隠すようにペットボトルをわたされた。

そして無言でスタスタと帰ってしまった。

「ど、どうしたんだろう？」

足早と帰っていく後ろ姿をただただ見つめる。

一つ気になったのは心做しか顔が赤かったのだ。