グクくんは憂鬱［JK］ (ページ4)

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You

「ちょ、速いって…」

「ああ、すみません、笑」

チョンくんは私がまだ廊下にいる時、理科室から出てきて

「先輩何してるんですか」って私を笑った

…これ先輩舐めてるよね？

「よし、お礼に先輩が奢ろうか？」

「…じゃあお礼に、名前教えてください」

「…え、そんなのでいいの？」

「はい、チョンジョングクです。先輩は？」

「カンA」

自己紹介しなくても知ってるわ、なんて心の声を飲み込む、危ない危ない…

名前を聞いてくる辺りやり手だなあ、なんて

…いや、もう既にやってたか

「あの、」

「おーA！なんでここに…チョンジョングク？！」

「え？」

(…ああ、本当に私って運が強い)

静かな廊下に私とチョンジョングク、

そして通りすがりの彼を嫌うパクジミンがその場に揃い

何とも言えない険悪な空気になってしまった

「おいお前、テヒョンの彼女奪っただろ！」

「ジミン落ち着いてって…」

「俺の親友になんてこと…」

今にも襲いかかりそうなジミンを押さえ付ける

まあ私も同じ気持ちではあるけど…

良い所もあるから言い訳を聞こうよ、なんて言いかけた時

「テヒョニヒョン？」

彼はそのうさぎみたいな顔で

「なんのこと？」なんて言いたげな顔をして首を傾げた