[悪女主]奪われた日々[実況者][完結]

8- 責任感 ページ10

A目線









生徒会総会。









「では、これで会議を終わります」









私の一言のあと、全員で最後の挨拶で締める。









最初の頃に比べると、おおかた慣れたこの流れの後






私は一つ息を吐きながら先ほどまで自分が座っていた椅子に座った。









「...あ、こーすけ君は残ってね？




まだ話すことあるから...」









私が視界の端で見たこーすけは、もう帰る準備をしていて





咄嗟に、でも君付けで彼を呼ぶ。









こ「...わかったよ」









彼は心底めんどくさそうな表情をしたが






自分は副会長という意思はちゃんとあるようで。









こういう時ホント、




こーすけは責任感があるな、と思い知らされる。









多分この学校の生徒内で









こーすけにとって、私は1番一緒にいたくない相手だろう。









だけど、私情とするべき事をわけている。









そういうところ、すごい。









だからこそ、






あの時も、私を皆よりも突き放したんだろうな。









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・







「次のボランティア活動、どこがいいと思う？」





私は隣に座ったこーすけに一覧表を見せながらそう尋ねた。









こ「...この前は町内ゴミ拾いだったから




今度は老人ホームとかに挨拶とかでいいと思うけど」









「そうだね、




うん、じゃあその方向で先生にも話してみるよ」









私は一覧表を鞄へとしまい









「じゃあ、



私は先生のところ行ってくるね、



・・・・・
こーすけ君はもう帰って大丈夫だよ」











私の言葉に何か言いたそうに表情を歪ませた彼だったが





特になにも言わず、彼は、ああ...と一言返しただけだった。

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