[悪女主]奪われた日々[実況者][完結]

4- 地獄ヘノ準備 ページ6

お昼休み、お弁当の時間。









クラスの大半の女子と机を囲って食べるのが習慣だ。









話題は朝の時から変わらない、




綾の悪口で盛り上がっていた。









『マジでうざくない？


真山」








『それ、4人と帰るの優先で




掃除だってまともにしてないし」









すごいなー、ボロカスに言われてる。






他人事のように心の中で呟いて





一つ、お弁当のおかずを口に運んだ









私はこいつらを止めるつもりなど毛頭ない。









だって私だって嫌いだから。









本当だったらここで中学の時、








私があいつに何されたか暴露してやりたいところだけど









それはまだ私の中の秘密にしておこう。









『ていうかこれさ、Aちゃんが同じ状態だったら



腹立たないんだろうねー」







『あ、それ私も思う！」









「え、いやいや、そんなことないでしょー」









唐突に話をこちらにフラれて一瞬焦ったが









流石私、こういう時だけは反射がよく。









慣れたように皆からの言葉を返す。









『ホントホント！





なんかAちゃんだったらわかるよね」









『うん、Aちゃん美人だから




あそこにいても浮かないと思う！」









それ逆に言えば綾は可愛くないって言ってるんだよね。








・









・









・







ホント女子って怖い。









でも、使える生き物でもある。









「あ、でも、なんかこの前教室で...」









ねえ、綾、









私の気持ちちょっとは理解してよ。









努力して積み上げて、その全ての居場所を奪われた





私の気持ちを。









ねえ、理解できないなら









同じ苦痛を味わってみな？






そうすれば、嫌でも理解できるから。









あの地獄を。

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