[悪女主]奪われた日々[実況者][完結]

42- 堪エ ページ45

A目線









　「言い過ぎちゃった、かな...」









ポツリと、屋上へと続く階段を下りながらそう呟いた。









どこまでも自分の良心が邪魔をする。









昔は、自分で言うのもなんだが







優しい子だった。









心が清く、純粋で人を疑うことを知らず。









その時に培われてしまった良心は









今も邪魔をして、私の心をズキズキと苦しめる。









今も、彼らに言い過ぎてしまったかな...って考えて









バカだよ、ホント。









　「...あ、れ...？」









ふと気付くと頬に冷たい何かの感触を感じ、私はそこを撫でた。









　「なんで、泣いてるの...？」









自分に問いかけたって何かわかるはずが無い。






寧ろ自分でわかっていないから、問いかけてるんだ。









　「っ......う、なんでっ....とまってよお......」









ダメだ、泣くな。









ずっと堪えていたものを吐き出すことなく、









私はまた溜める。









涙が引くまで、動けないな...









なんて考えながらそのまま壁に肩を預ける。









本当はわかってる。









自分の気持ちを。









誰よりも、彼らとまた笑い合いたいと。

43- 心カラ→←新作

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す