29- 秘策 ページ31
キ「A、どういうことだ？」
廊下側にいたキヨ達がいつの間にか教室にまで入ってきていた。
4人とも、その先を促すように私に視線を投げかけてきている。
ねえ、その瞳の裏は、その言葉の意味は、
綾を信じてるから、私が傷つけたと思ってるの？
それとも純粋にききたいの？
もう、君たちの本心をわからなくなってしまった。
昔は、何を言わずとも分かってたのに。
・
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「これ、なんでしょーか」
私がそう言ってポケットの中から取り出したのは
誰がどう見ようと万年筆。
いつもスカートのポケットに挟んでいる。
そして、それは私と関わる大抵の人が知ってることだ。
こ「？万年筆だろ？」
中学の時もそれをしていたからこーすけたちもそれを知ってるいる。
そう、ただの万年筆だと思って。
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・
だけど、それは本当の使い道を
彼らさえ知らないから。
「そう、一見(ｲｯｹﾝ)ただの万年筆。
というか、万年筆としての性能を備えてる。
でもこれの本当の使い方は、
ボイスレコーダーなんだ」
フ「！！」
綾「！や、やめて！！！」
私の言葉に皆驚きはしたものの、
一番、異常なほどに反応し、血相を変えたのは綾だった。
、
まあ、当たり前か。
自分がその言葉の意味を誰よりも理解してて、
その後自分がどうなるか、誰よりも知ってるはずだから。
飛びつくように
綾は私の手元にあるものを奪おうとしたが
私はそれを反射的に避けた。
綾は訴えかけるような表情で青ざめ
やめて、と言っている。
怯えの篭った瞳は先程までの、
自分を切ったときの勢いなど欠片さえ感じられない。
「あれ？どうしたの？
そんなに、これを皆にきかれるのが怖い？」
私はわざと、本人に見せつけるように
顔の前まで持って行く。
そりゃあ怖いだろう、
人生が終わりそうなほど恐ろしいだろう。
だって、自分の本性が大事な大事な
彼らにバレてしまうのだから。
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琴葉(プロフ) - 千隼さん» ありがとうございます！ (2017年8月22日 17時) (
レス) id: 09fb478258 (このIDを非表示/違反報告)
千隼 - 応援してます (2017年8月22日 17時) (レス) id: 421a1d47af (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - yuumi◎さん» そうなんですか！？すごく嬉しいです！！頑張ります、ありがとうございます (2017年7月22日 16時) (レス) id: bfd3f54ffc (このIDを非表示/違反報告)
yuumi◎ - 一気に読んじゃいました！この先どうなっちゃうのー？！主人公にはどんな考えがあるのー？！更新楽しみに待ってます！！頑張ってください！！！ (2017年7月21日 23時) (レス) id: 42ff257e12 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - シオレさん» 指摘ありがとうございます！私的にはわざとだったんですけどやっぱり違和感感じますよね...貴重なご意見ありがとうございました、変えておきます！ (2017年7月1日 16時) (レス) id: bfd3f54ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2017年5月31日 22時
