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1.出会い方は酷かった ページ1

"マフィア"なんてなりたくてなったわけじゃない。どちらかと言えば、是が非でも絶対なりたくなかった。

脅して、殺して、違法までして―――そんなことは社会()では通用しない。

いや、もう既に()の世界では、その考え方から間違っているのだ――――



そういう私がどうしてポート・マフィアの一員になったのか。時は遡る――――

――――それはある一件の事件に巻き込まれて、両親を殺され、行く所を無くしたからだった。

いっそのこと自分も死のうかと思っていた私は、家族でよく過ごしていた湖で『ここでよく遊んだ』とか『父さんは釣りが好きだった』だとか、たくさんのことを考えていた。…『此処に飛び込めば全て終わるのかな』とも。



「おい、女」

聞こえた声に驚いて振り返ると、帽子に外套(コート)、クロスタイと黒い革の手袋を着けた青年が一人立っていた。

「何してんだよ?」

そんなのアンタに関係無い。人の気持ちも知らないで。折角の覚悟が鈍るじゃないか。

「…放っておいて下さい」

取敢えず、放っておいて欲しかった。

「…止めるに決まってンだろ。くだらねェことは止めとけ」
「…」

然し返ってきたのは有りがちな答。私がこれから何をしたいか察したらしい。

でも。

「お前まだ餓鬼だろ。どうせ行く所が無ェってところだ。

…だったらよ、俺ン所――――ポート・マフィアに来ねェか?餓え死にするよりよっぽど良いぜ」

そう、ニヤリと笑った。

「は…?」

(何、其れ…)


「あの、貴方は?」

「ポート・マフィア幹部 中原中也」



こうして私の人生は、皮肉なことにマフィアに終わらされて、第2の人生はマフィアの彼に出会ったことで始まったのだ。

2.取敢えずシャワー→



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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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ミリン - やばい!めっちゃ続き気になる〜 (2019年10月20日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
kotoha - ミリンさん» 美味しいですよ〜 好みによりますが、最初はお砂糖と珈琲の量を1:1で入れて、バランスとってみて下さい! (2019年10月1日 20時) (レス) id: bf2849b969 (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - コーヒーの淹れ方参考にします! (2019年10月1日 19時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 続きが気になる〜!! (2019年9月12日 6時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)
ミリン - 最新話も面白かったです!続き待ってます! (2019年9月5日 22時) (レス) id: 78bca44abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kotoha | 作成日時:2019年7月31日 10時

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