第8話 ページ8
貴久side
あれから、俺達は、廊下で泣いた。
3人とも、周りの目を気にすることなく。
それから少し経ち、何もせず俯いている俺たちに、マネージャーが申し訳なさそうにお話出来ますか。と聞いてきた。俺とシゲは、それに、応答することなく、下を向いていたが、小山が"はい"と小さく行った。
マ「今、とても、大変なことは、重々承知しています。しかし、そろそろ日本に帰らないと、事務所にもこれ以上迷惑もかけられず…、手越さんは…、記憶以外、問題は無いので…一旦日本に帰国しようと思うのですが…、よろしいでしょうか。」
確かにそれは、そうだった。
一週間という契約を俺達は、倍以上の期間、ここに滞在してしまっている。
俺たちの個々の活動、そしてNEWSの活動も滞っているということだ。
でも、今の手越を日本に帰国させるのは、気が重かった。この状況では、NEWS活動だけではなく、手越が出演しているたくさんの仕事が出来ないのだ。
もやもやと考えている俺を裏に、小山がマネージャーに、少しいいですか。といい、再び3人だけになる。
慶「まっすー、シゲ。…俺たちは、NEWSだろ。」
そういって、小山が俺とシゲの手を握る。
その手をみると、みんな、同じ"NEWS"と書かれてあるブレスレットが見えた。
慶「俺たちが、手越を受け止めないでどうするんだよ。…大丈夫。手越は、強いんだ。俺たちの何倍も。…俺たちは、手越に何回も救われてきた。今度は…俺達があいつを救う番だ。」
小山は真っ直ぐと言った。
そして、赤く腫れた目で、ニッと笑う。
慶「大丈夫。絶対だ。」
そんな、言葉を聞いて、シゲは握った手に力を込めて、逆の手で涙をゴシゴシと拭いた。
成「あいつ…だもんな。そう…大丈夫だ。俺たちが前を向かなきゃな。」
そんなシゲを前に、俺はやっぱりまだ少し不安だった。
慶「まっすー!!まっすーが、手越を信じてやらなくてどうするのっ。まっすーは、手越の、唯一の相方でしょ？」
そう言った、小山の言葉にはっとした。
"NEWS"と書かれたブレスレットの隣にあるもう1つのブレスレットに触れる。"Partner"
そうだ。俺が手越の隣にいなくちゃ。
もう一度、俺が笑顔にさせなくちゃ。
よし。
貴「分かった。…日本に、帰ろう。」
そう言った翌日、俺たちは帰りの支度をし、再び手越の病院を訪れた。
慶「てごし!!」
成「てごし。」
貴「てごし、帰ろう。」
その言葉に手越は少し笑った。
そう、少しずつでいい、前へ進もう。
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orange72019(プロフ) - 更新心待ちにしてます！ (2020年4月12日 17時) (
レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
増田兎羽(プロフ) - るかさん» はじめまして( ^^ )ありがとうございます!!私もこの設定好きなんです笑.更新がんばりますっ。これからもよろしくお願い致します!! (2019年1月13日 21時) (レス) id: c960b1a518 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！いつも作品楽しく読ませていただいています。今回の作品めちゃくちゃ好きな設定でテンション上がりました！笑. 大変だとは思いますが更新頑張ってください。応援しています！ (2019年1月13日 10時) (レス) id: 6bd7c49b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：増田兎羽 | 作成日時：2019年1月13日 0時
