第6話 ページ6
小山side
マネージャーから、手越が目を覚ました、と連絡がきた。
俺は急いでシゲに伝えて、タクシーを呼び、深夜の騒がしいニューヨークの街を抜ける。
早く病院につきたいのに、あいにく、夜でも騒がしいこの街は、俺の気持ちを受け止めてくれなくて。
気づけば、連絡から1時間近く経ってしまった。
タクシーを降り、走って手越のいる病室へ向かう。
すると、病室のドアが開いていた。
俺はこの時、元気な手越を想像していた。
慶ちゃんっ、とか言って笑いながら、心配かけてごめんって、両手合わせて可愛く謝ったりするのかな、って。
ドアに手をかけて、中に入ろうとすると、
まっすーがしゃがみながら、背中を震わせていた。
なんだ、そんなに嬉しかったのか。
最初は軽いノリだった。
慶「てごしぃ〜!!もぉ、心配したんだよぉ？」
そう言いながら、手越をみると。
祐「…？」
首を傾けていた。
成「どした？てごし？」
祐「君…たち、は。？」
慶「どしたの、てごちゃ…。」
様子がおかしい手越につめよろうとした。
すると、しゃがんでいたまっすーが俺の腕を掴み、シゲの腕も掴んだ。そして、病室から出て、扉を閉めて、まっすーは深く息を吸う。
貴「これは…、ちゃんと、聞いて。」
目尻が少し腫れているまっすーは、真剣な顔した。
俺とシゲは少し顔を見合わせ、再びまっすーをみて頷いた。
貴「…手越は、記憶喪失、みたいだ。」
慶「…え？」
まっすーは、顔を歪めながら、涙混じりの声で話し続ける。
貴「…俺らのことも、NEWS、の、ことも…。今の、手越には…分からない。」
その時、まっすーの言葉を信じることが出来なかった。俺は、目の前が真っ白になった。
成「は？…いや、冗談…よせよ。」
シゲがまっすーにつめより、睨む。
成「なぁ、…冗談だろ？」
貴「…。」
唇を噛み締めながら、まっすーは首をふる。
すると、シゲがまっすーの胸ぐらを掴み、叫んだ。
成「おい!!嘘だって…、嘘だっていえよ!!」
シゲの、勢いは最初だけで、あとの言葉はどんどん小さく、まっすーの胸を叩きながらずるずるとしゃがみ込んだ。
成「なぁ。…意味、わかんねーょ。なん、…どうして、手越なんだよ。」
悔しそうに俯いて、拳をにぎり、唇を噛み締めながら静かに涙を流すまっすーを。
くそっ、と自分を傷つけるような言葉を言いながら涙を拭うシゲを。
俺は、支える余裕なく、
涙をながしながら、2人を見ることしか出来なかった。
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orange72019(プロフ) - 更新心待ちにしてます！ (2020年4月12日 17時) (
レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
増田兎羽(プロフ) - るかさん» はじめまして( ^^ )ありがとうございます!!私もこの設定好きなんです笑.更新がんばりますっ。これからもよろしくお願い致します!! (2019年1月13日 21時) (レス) id: c960b1a518 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！いつも作品楽しく読ませていただいています。今回の作品めちゃくちゃ好きな設定でテンション上がりました！笑. 大変だとは思いますが更新頑張ってください。応援しています！ (2019年1月13日 10時) (レス) id: 6bd7c49b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：増田兎羽 | 作成日時：2019年1月13日 0時
