第3話 ページ3
シゲside
何が起こったのか、全く分からなかった。
手越は嬉しそうにアイスクリームを買いに行って、
それで？どうなった？
まっすーが手越を抱えて必死に名前を呼び続けながら泣いている。
俺もいつの間にか泣いていた。
ただ、立ち尽くして、瞼の深く閉ざされた手越を見ながら。
救急車がきて、タンカーが運ばれる。
英語で何言ってるのか分からないが、たぶん、大丈夫ですか。などを言っているのだろう。
手越が救急車の中に運ばれていき、マネージャーが付き添いで乗った。
俺たちは、あとから病院に来てください。と言われたが、後という選択肢は、俺達にはなかった。
泣き崩れる、まっすーと俺に、小山が冷静に手を伸ばし、俺たち2人の肩を持つ。そんな小山の顔を見ていると、涙でぐしゃぐしゃだった。
俺たちは、すぐにロケバスにのり、スタッフさんに頭を下げて、病院に向かう。
車内で会話は無い。
ただただみんな、手越の無事を祈り、両手を握って、俯くだけだった。
病院に着くと、1番に飛び出したのは、まっすーだった。それに続いて、俺と小山もついて行き、先に言った、マネージャーを探す。
入口から少し行ったところにいたマネージャーに俺たちは、何も言わず駆け寄る。
マ「手越さんは、今、手術をしています。…詳しいことはまだ分かりませんが…手術は長くなるかもと言われました。」
それから、沈黙が続いた。
みんな、脳内でなにを浮かべたのだろう。
俺は、ずっと、真っ白いままだった。
どのくらいの時間が立ったのだろうか、
今は、もう夜明けだ。
手術中と書いてあるであろう英語の文字を浮かべる赤いランプは未だについたまま。
俺たちは、帰る予定の日を長くずらしてもらい、手術室の前にある、椅子に腰をかけて、誰一人、言葉を発することなく、俯いている。
すると、カチッという音がした。
跳ねるように顔を上げると、赤いランプが切れ、
重く閉じていた手術室のドアが開いた。
中からマスクを外しながら出てくる医者に事情を聞こうと思ったが、英語でペラペラと話されるので分からない。
それから、カラカラと音を立てて、扉から何人もの人が出てくる。その人たちの手の先をみると、
酸素マスクをつけ、頭に包帯を巻き、足にギプスをはめた、寝ている手越が運ばれていた。
俺は、思わず、足元が緩み、小山さんの肩を借りる。
そうして、主治医から話を聞いたマネージャーから手越の病状を説明された。
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orange72019(プロフ) - 更新心待ちにしてます！ (2020年4月12日 17時) (
レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
増田兎羽(プロフ) - るかさん» はじめまして( ^^ )ありがとうございます!!私もこの設定好きなんです笑.更新がんばりますっ。これからもよろしくお願い致します!! (2019年1月13日 21時) (レス) id: c960b1a518 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！いつも作品楽しく読ませていただいています。今回の作品めちゃくちゃ好きな設定でテンション上がりました！笑. 大変だとは思いますが更新頑張ってください。応援しています！ (2019年1月13日 10時) (レス) id: 6bd7c49b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：増田兎羽 | 作成日時：2019年1月13日 0時
