第11話 ページ11
祐也side
ニューヨークから日本に帰った、なつかしい、素直にそう感じた。でも、思い出すことは何も無い。そんな自分が悲しかった。
あれから俺はずっと病院にいる。
夜はいつもほんっとに暇なんだけど、昼は小山さんとか加藤さん、増田さんが結構いてくれて、そんな3人と話すのが楽しいから、今の俺にとっての楽しみは3人と話すことになっていた。
今日は珍しく3人揃って病院へ来てくれた。
3人は来てそうそう、俺の手を引いて言った。
増「てごしっ。行こう!!」
祐「…へ？どこに？」
小「てごちゃん、今日は思い出の場所巡りするよっ。」
祐「思い出の…ばしょ？」
加「まぁ、楽しみにしてなって。」
祐「？？」
頭の整理ができていない俺を3人はまぁまぁと促して服を着替えされられて、増田さんが運転するくるまの助手席に乗せられる。
祐「どこ行くの？」
俺がそう聞くと3人揃って"秘密っ。"って声を合わせてニコニコしながら言うから、俺はますます不思議な気分になった。
事務所みたいな場所だった。小山さんが手を引きながら俺を連れていく。そこを行くと、何故か懐かしみのあるダンスルームと書かれた場所にきた。今は誰もいないらしい。俺たちは4人真ん中に座った。
小「ここね、俺達がずーっとお世話になってる場所なの。」
成「ここで汗水垂らして一生懸命練習して、ここで作品を完成されるんだ。」
増「手越はね負けず嫌いだったから、いっつもここで残ってダンスの練習してたよ。」
祐「…へぇ。」
俺はグルッとあたりを見渡す。大きな鏡に映る4人が座って談笑している光景は、写真のように見えた。俺はその写真をどこかで見た気がする。
すると、今度は加藤さんが俺の手を引いた。
祐「えっ!!もう行くの?!」
加「時間ないからな、今度はこっち!!」
今度に連れていかれたのは、"NEWS"と書かれた小部屋だった。そして、俺は4つの椅子のうちひとつの椅子に座ると、みんなが少し驚いた顔をした。
祐「え、ここ座っちゃ…ダメだった？」
加「…いや、…俺達、いつもここに来て座る場所は決まってたからさ、なんか、うん。」
祐「？」
小「そこね、いっつも手越が座る場所なんだ。ふふ、凄いね。」
祐「…そうなんだ。」
増「ふふ。」
祐「なんで笑うのっ。」
増「いや、なんでも。」
そうして、3人も椅子に座り思い出の話を聞かせてくれた。
加藤さんの梅干しの話とか増田さんのシャンプーとかの話とか小山さんに俺がいたずらしてた話とかね。
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orange72019(プロフ) - 更新心待ちにしてます！ (2020年4月12日 17時) (
レス) id: cdf058685f (このIDを非表示/違反報告)
増田兎羽(プロフ) - るかさん» はじめまして( ^^ )ありがとうございます!!私もこの設定好きなんです笑.更新がんばりますっ。これからもよろしくお願い致します!! (2019年1月13日 21時) (レス) id: c960b1a518 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します！いつも作品楽しく読ませていただいています。今回の作品めちゃくちゃ好きな設定でテンション上がりました！笑. 大変だとは思いますが更新頑張ってください。応援しています！ (2019年1月13日 10時) (レス) id: 6bd7c49b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：増田兎羽 | 作成日時：2019年1月13日 0時
