僕を忘れる君と＿ one love ＿ (ページ5)

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「初めまして、櫻井麻美と申します」

部屋に入ると和装した写真に映っていた綺麗な女性がいた

『初めまして…手越祐也です』

「はい…あの…」

彼女の目が泳いでいる

『...どうか、しましたか？』

俺がそう聞くと彼女は慌てながら

「い、いえ！ただ…写真より最も格好良い方だったので…」

彼女は頬を染めながら言う

可愛い女性だな、と、素直に思った

『はは、櫻井さんもとってもお綺麗ですよ』

そう、微笑みかけると

彼女はさらに頬を染めた

それからの進展は早いものだった

好きな食べ物や小説、趣味など

櫻井さんとはいろんな所で意気投合した

その後も何度か会い

身体の相性も確認した

「祐也さん、私たち、似たもの同士ですね。」

『ははは、確かに！…似ていますね、俺達。』

「ふふふ、…祐也さん。」

『ん？』

「私、祐也さんが思ってる以上に幸せですよ。」

『…俺達、やっぱり、似てますね。』

この人となら、それなりに幸せになれそうだ

そう、思った